はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

京阪物語/趣味バレ

今日は徹夜しようと決心していたはずなのになぜか気づいたら朝だった。そして乗ろうと思っていた電車が出発する8分前だった。さらに風呂に入っていなかった。久しぶりに高校同期fに会いに大阪に行こうとしているのにこんな状態では家から出ることすらままならない。モテるにはまず清潔感と言われているのに風呂に入ることすらできない人間には彼氏ができないと嘆く権利すらない。電車を遅らせることにした私は突然本気を出し30分で風呂とメイクと荷詰めを済ませ家から駅までヒールで一瞬も休まず走り抜けた。これは幼少期から体力と運動神経の無さで名を馳せ大学になってからは一日の大半を布団の中で過ごす私としては大変な快挙である。

 

何とか電車に乗り込み肩で息をしていたら、突然免許合宿がほとんど埋まった状態になりつつあることを思い出した。時期や値段を親に相談していたら、父が執拗に私の運動神経を心配する発言を繰り返してきた。

お金を出してくれることに関しては本当に頭の下がる思いだが、あまり私を舐めるのはどうかと思う。あと、私の運動神経は偏差値30台ではない。高校時代の50m走都内偏差値は19である。

恐らく無事に申込できたが、一緒に行く友達もいないし車のことも大して好きではないしお金はかかるしで今からもう憂鬱である。

 

久しぶりにfに会ったら開口一番に「久しぶりな気がしない」と言われた。下手な恋人よりもよっぽど電話し合っている仲なのだから当然である。彼女は10㎝のヒールを履いており、私より高くなったことや世界が違って見えることをしきりにアピールしてきたので「私が勝てるの学歴しかなくなった」と返したらこの世の終わりみたいな顔をされた。彼女は元彼が二人も学歴廚なのに友人たる私まで学歴廚になってしまって同情を禁じ得ない。

私達はあまり頭が良くないので電車を使えば良いのに1時間くらいかけて大阪市内を歩いて移動した。その間キャリアと日本と思想の話をした。

道頓堀のグリコ看板の所に着いたので写真を撮ろうと思ったが、普通に同じポーズをするのは全然癪だったので口からグリコの人が飛び出ているような写真を撮ろうと思った。結局失敗して足を齧ってるだけみたいな写真になった。

そしてたこ焼きを食べた。マヨネーズが苦手だから半分かけないでくださいと頼んだのに普通に無視された。

その後喫茶店でパフェを食べて四方山話をした。fはこのあとミスチルのライブに行くらしく、「もうすぐミスチルに会えると思うとお腹痛くなってきた」としきりに言っていた。私も全国宝が公開される展覧会が東京国立博物館であると知ったとき行きたい気持ちのあまり腹痛を起こしたのでその気持ちはとてもわかる。

 

彼女と別れて私は別の高校同期、そして大学同期でもあるkと美術館に行く約束をしていたので帰った。もう2か月くらい前にICカードをなくして以来ずっとそのままなので乗り換えの度切符を買わなければならず面倒なことこの上ない。

さらに駅から美術館が思ったよりも遠くて遅刻した。かつて遅刻が原因でバイトをクビになったことがあるのに何故過ちを繰り返してしまうのだろう、自分ってかなり愚かで凄いなと思った。

この美術館は初めて行ったが、作者の有名無名にかかわらずひたすら超絶技巧の工芸作品を見せてくれるのでかなり楽しかった。

最近は絵にしろ立体にしろアウトラインが見えていてササっと作ったように見えるのに確実に形が取れているものが大好きなので、堀った面が見えているのに形が正確に取れている木彫りに見とれていた。面で捉えろとは耳にタコができるまで聞いているが、それはかなり難しいことなのだ。そしてkは私のこういうくだらない感想を聞いてくれて「やっぱり絵を描く人なんだね」「〈私〉もできるよそういうこと」とめちゃめちゃ肯定してくれるので毎度のごとく恐れ入ってしまった。

美術館を出て歩きながら話していたら、最近皆に恋人ができているという話になった。ついに我が道を往くタイプの人まで恋人ができ始めている。いよいよ最後の波が来たのだろうか。我が道を往くタイプの人の端くれ(笑)としてはこのビッグウェーブに乗れなかったらなんだかもう終わりな気がするけれどどうすれば良いのか皆目見当もつかない。

 

いい感じのカフェを見つけて入った。座敷でコーヒーが飲めるのが良かったし、久しぶりに飲んだカフェオレが美味しかった。

 

家に帰ってkは私の漫画を読んだ。私はこの間買って積読していたガレの図録を読んだ。kに普段どんな曲を聴いているか紹介したりされたりした。kはもう5年目の付き合いでかなり心を開いているのであまり人に話さない趣味の話も結構できるのだ。この時私はこれに関する重大な事件が起ころうとは夢にも思わなかったのである。

夕食を食べに行こうとしてgooglemapで色々見ていたらこの辺にもかなり良さそうな店があることが判明した。こんなに魅力的なものに囲まれているのに1年とちょっとを棒に振っていたらしい。結局kが教えてくれた近くの洋食屋に行った。

 

趣味バレ

kも帰って楽しくブログを書いていたら友達から1通のラインが届いた。私が彼女に送ったパソコンをスクショに写っていたブックマークからオモコロが好きで匿名ラジオを聴くという趣味がバレたらしい。彼女が同じ趣味を持っていることは一方的に把握していたが、謎の自意識を拗らせて趣味をひた隠しにすることが趣味のようになっている私は顔から火が出そうになってしまった。この奇癖のせいで初対面の心を開いていない人との会話では

「土日は何してるの」ー「寝てます」「散歩してます」

「どんな音楽聴くの」ー「わかりません」

「どんな映画が好きなの」ー「映画あんまり見ません」

とこんな調子になってしまう。このせいで人に「共通言語がないな」と呟かれたり「休日何してるか全く想像がつかない」と言われたりしており、対人関係にかなり悪影響を及ぼしていることは火を見るよりも明らかである。雑談でもいつも半分作ったような趣味の話と奇妙なエピソードトークでのらりくらりと自分の趣味が知られることを避けているのだ。そもそもこのブログを始めたのだってリンクを知っている人とネットの海の中で偶然辿り着いた人相手にだけでも自分の好きなものをちゃんと開示できるようになりたいと思ったのがかなり大きなきっかけなのに。一体知られることの何が怖いというのか。こんなだからいつまで経っても親しい人が増えず皆にうっすらと意味不明な人と思われるのだ。

こ、殺してくれーーーと思う一方で趣味仲間ができてよかったじゃんと思う自分がおり、見えるところにブックマークしていた時点で誰かに気づいて欲しかったんじゃないのと思う自分もおり、そんなに自分をひた隠しにする方がよっぽどヤバいんじゃないかと思う自分もまたおり、良い機会だったんじゃないのと思う自分もいて頭がめちゃめちゃになってしまった。無難な返信をしたら少し落ち着いたがかなりヤバい。しかしこんなスタンスをとり続けていることを反省した方が良いのは事実であるので反省する。

若い力を得る

海岸のタイドプールのようなところに膜に包まれた赤ちゃんのようなものが2体入っていた。その横の立て札に「育てるとホムンクルスになります」と書いてあった。私はそのうちの一つを抱えて家まで歩いた。

バイト

短期のバイトで高校の新入生に上履きを売りつけ、若いパワーを吸い取ってきた。しかしせっかく得た力も冷たい雨にすべて奪われてしまった。帰りに農学部の4回生の先輩と話した。

サイゼ

帰りの電車の中でケータイを開いたらIから、今高校同期達が駅前のサイゼに集まっているので私も来ないかという連絡が入っていた。

高校同期だけが人生の活力と化している私は弾丸のように駅を飛び出しサイゼに駆け込んだ。入店とともに予想の6倍近い数の高校同期が目に飛び込んできた。私は汚れていい服装で来いと言われており全身高校ジャージと高校時代の部活の鞄で固めていたのでひとまずその姿を全員に披露した。そして久しぶりに会ったpに聞いた。

私「いつからここにいるの」

p「昨日の夜から」

私「えっ徹夜でここにいるの?」

A「pはふざけてるんだよー」

しかし後にpは別にふざけておらず、「ここ」を京都という意味で使っていたということが判明した。

同じ大学に通っているにも関わらず入学式以来一度も顔を合わせていないsもいた。彼女は森見登美彦を読んでみたいと言っていたのでちょうどその日読み終わって持っていた四畳半王国見聞録を貸した。みんなと話しながらサイゼの注文用紙にずっと蛇の交尾や古代インドの宇宙観やポン・デ・ライオン~闇~の絵を描いていた。

帰り際に北海道に住んでいるwが遊びに行ったら泊めると言ってくれたので喜んで垂直方向に跳ね回った。

Iと二人で家に向かって歩いている途中ヒストリエの話になった。「エウメネスどんどんかっこよくなってるよねー」と言われて「エウメネスってホントかっこいいよね~」と返したらそこにいたはずのIがおらず、私はなぜか道を速足で私を抜こうとしている本当に知らない人に話しかけていた。後ろを振り返るとIが腹を抱えて笑っている。いまだかつてこんなに恥ずかしいことがあっただろうか。穴があったら入りたい気分である。

おしまい。

 

 

高校同期まみれ!

スキーから夜行バスで帰ってきて着の身着のまま布団の中で失神していたらインターホンが鳴った。今日は高校同期Iが遊びに来る日なのである。一体何度私の家に来るつもりなのだろうかこの人は。全身を攻撃する筋肉痛に耐えながら布団から這い出て彼女を迎え入れた。

スキーに行っている間にあったことをベラベラと喋っているとほどなくして高校も大学も同期のkもやってきた。3人でうどんを食べに行った。

わさびが多すぎるように感じたが、つゆに溶かして食べたら丁度良かった。

食べ終わった後、道が分かれているところに出る度にじゃんけんして行き先を決める散歩をして遊んだ。結果ギャラリーや骨董品店が多い路地をさまようことができた。

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警察署が謎の看板を出していた。

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可愛い看板。

道中、謎のおばあさんに声をかけられた。ただの人の好いお婆さんかと思ったら突然公明党の宣伝を始めてにわかに三人の間に緊張が走った。その話は適当に流して喋っていたら彼女には私たちが30歳くらいに見えていたらしいということが判明した。そしてひ孫が5人いるらしい。色々と面食らっていたら隣にいたお爺さんと手を繋いで去って行ってしまった。私は手を繋いでいる老夫婦が好きなのでそこにはかなり好感を持った。

以前Iが見つけたという安い和服の古着屋に行った。部屋着にしようと思って浴衣と帯を買った。店番をしていたおじさんが気さくな人で会計をしようと思ったら盛んに話しかけてきた。コミュ障としてはかなり困惑したが彼の話題選びが良かったのでどうにかこうにか会話をすることができた。ここでkはバイトがあるので先に帰ってしまった。

Iがたまたま京都に来ていた別の高校sに会いに行くと言っていたので、sとは一言二言しか言葉を交わしたことの無い私も久しぶりに顔を拝みたいと思ってついて行った。

スキーからの帰り際に友達が喫茶店でクリームソーダを飲んでいて羨ましかったのを思い出したので私もクリームソーダを頼んだ。ここで三人で積もる話をした。

店を出て商店街を歩いていたら高校の先輩にそっくりな人形があった。ぽっちゃりしている割にやけに目がクリクリで口を開けば甲高い声でいかにして運動会をさぼったかの話しかせず、50m層の偏差値がマイナスなのにとんでもなく優秀な彼にまた会いたいものである。

Iはsと夕食をとるということだったので別れて先に帰ることにした。帰路の途中、満開の花を見つけた。風も暖かくなり、花も咲き始め、受験結果のニュースが出回り始めた今はもうすっかり春である。

おしまい。

サークル旅行最終日

こんなに楽しかった旅も今日で最後である。もう朝から憂鬱である。

朝食の直前までもう一度風呂場に行ってマッサージチェアに心行くまで座っていた。

蝶の羽で作ったアートを見つけた。

朝食。

温泉宿で卓球をすることにずっと憧れを抱いていたのでフロントにラケットを貸してくださいと言いに行ったら有料ですと返されたので諦めてすごすごと帰り、部屋でまた寝ていた。

出発の時間になり後ろ髪引かれる思いで宿を後にした。バスの窓から外を見たらぬいぐるみを持ってきた先輩が宿の人にぬいぐるみの説明をして盛り上がっていた。

加賀フルーツランドなる場所でバスを乗り換えていちご狩りに向かった。お土産が売っている場所で「ボケを予防する枕」と「眠りダイエット枕」を見てずっと笑っていた。残った時間では「Trex is best」と書かれた子供用の小さすぎる帽子を被ろうとしたり、おいしゃさんごっこセットを医学生の友達にあげようかと話したりしていた。ここではパイナップルが鉢植えになっていて、「パイナポーがある」と叫んだら友達のツボに入ってしまったらしいが、いままでパイナポーという言い方をする人に会ったことがないことの方が衝撃である。

いちご狩りをするハウスに入ったときはこの農園のいちごを根絶やしにしてやる、一族郎党皆殺しじゃ!と息巻いていたのだがすぐ食べ疲れてきてしまった。しかし、旅先では限界というものなど存在しない。消化器官が不平不満を言ってきても無視して食べ続けていた。いちごの食べすぎで腸内細菌も驚いているに違いない。美味しいいちごの見つけ方を皆研究していたが、私は絶対に元を取りたくてそれどころではない。たまに他の人が研究の結果美味しいと予想したいちごをくれたが、本当に甘かった。

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それにしてもいちごは見た目も響きもかわいすぎる。いちごのせいで一期一会まで可愛いみたいな扱いを受けているのでその威力はすさまじいものがある。ここに実家にいるリクガメを連れてきてその喜ぶ顔が見たいとずっと言っていたら友達に「(はいら)のカメ会ってみたい」と言ってもらえた。
あっという間に制限時間も過ぎて帰りのバスで中学生の頃みかんの食べ過ぎで肌が真っ黄色になったという話をしていたら先輩に「ほんまに動物みたい」と言われた。この酷すぎるコメントがかなりツボに入り、加賀フルーツランドに戻ったときトイレの中で思い出し笑いをして音姫の角に頭を思いっきりぶつけ流血しかけた。

ここで顔出しパネルで遊び、またバスに乗って帰った。

いちごの水分量は凄まじく、フルーツランドで2度もトイレに行ったのにまたトイレに行きたくなった。尿意をごまかすために道中ずっと眠っていた。

サービスエリアに着いたのでトイレを無事済ませ、あんバターのパンを食べた。

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福井で遊んだわけでもないのにお土産に羽二重餅を買っていたら友達が「はにじゅうもち」と読んでいた。彼女は月極も今日まで「げっきょく」と読んでいたらしい。

帰りは渋滞に巻き込まれるかと思ったら意外とすんなり抜けられ、受験の話や高校の話、バイトの話をして魚の名前を書いてくれない水族館(京都水族館、あなたのことですよ!!)にキレたり、人間のビジュアルのキモさについて話したりしていたらあっという間に着いてしまった。旅行で一番悲しいのはこのもうすぐ着くよという時間だと思う。だんだん見慣れた地名が目に入り、知っている景色が増えていく切なさといったら無い、

帰りのバスで女の人が「財政難で子育て関連の予算を見直すとニュースで知りました。今度議会の傍聴に行ってみようと思います。だって子育て環境日本一は守りたいもの!」と言っている広告を見て、財政難で本当にヤバいのを当たり前のように開き直る市にやり方にドン引きした。よく見るとバスの減便、料金値上げ、様々なサービス終了と財政難が目に見える形で表れている。もう危機を打開するために予算を割くこともできず首が回らない状態なのだろうと思った。

最後に暗い気持ちになってしまったがとても楽しい旅だった。この調子でサークルの人ともっと仲良くなっていきたい。ほとんどの人が関西弁を喋る中に3日間いたので、普段ぼっちを極めている私は今回初めて方言が本格的に移り、今関西弁が口からポンポン出てきて来ることに自分でも驚いている。おしまい。

 

サークル旅行2日目

家ではない場所で起きるとまず最初に違和感を感じて「そうだ、今宿にいるんだった」と全てを一瞬で思い出す。このおかげで旅行先だけでは起きた直後から行動できるのだが、出先でも起きてからしばらくはぼーっとしてしまう人もいるしい。

可愛いプレートの上で魚を焼いて食べた。汁の中に蟹の足が丸ごと入っておりまたしても驚かされた。まさか朝蟹を食べることになろうとは。

部屋に戻ってまたしても大富豪を3戦したらまたしても全てビリになってしまった。もう一生大富豪をしないことをここで宣言した。再び大部屋に遊びに行って先輩の持ってきた仏像を私のケータイの上に乗せて回していた。(私のケータイカバーは真ん中だけわずかに盛り上がっているため平たい所に置くとぐるぐる回る。)

この日は金沢に行って遊んだ。電車で行ったのだが、席に人が座っていたので皆立っていく羽目になった。途中、私たちがずっと黙っていたために団体だと気づかなかった人が真ん中に乗ってきた。

金沢駅はこういうところが少し京都に似ている。そういえば私たちは本物の京都にいるのに小京都と言われるところに行って何か良いことがあるのだろうかと思ったがちゃんと面白かった。

ここで私は自分の中古のイヤリングのブランドを調べることに夢中になってしまい、ほとんど記憶がない。あの有名な駅の門だけはかろうじて覚えている。

バスに乗って街並みが綺麗なところに行った。他の人と行動していた同回生の男の子がつられて一緒に降りてしまい、明らかに混乱している様子だったので可哀想だった。

ここでまたパフェを食べた。最近は少しパフェを食べすぎかもしれない。下宿を始めるまでは年一回食べるか食べないかだったのにいったいどうしてしまったのだろう。

パフェを食べた後はアンティークショップや九谷焼のお店を覗いて回った。ロディーが大好きなのでこの置物がかなり刺さった。将来はお金持ちになって洒落た家に住んでこんな置物を置いて過ごしたい。

バス停のベンチが可愛かった。

その後かの有名な兼六園に行った。

こうして木の枝を吊るして支えているのを金沢でかなり見かけたが他の地域ではあまり見ないので不思議である。

ちょうど梅の季節で花が綺麗に咲いていた。

梅は縦方向に枝が伸びて花が着くのが可愛いと思う。

謎の豆がたくさんなっていたので拾って盛り上がった。近くの神社の花手水。

兼六園も見たので金沢21世紀美術館に向かった。ろくに昼食を食べていないことに気づいたので美術館の前の古い喫茶店で軽く食べた。ここは五木寛之なる作家ゆかりの店らしい。本棚に本がたくさん入っていてレトロな雰囲気が好きだなと思っていたらなんと9割彼の本だった(残り1割は彼が関係している本である)。しかも題名を見た限りでは紀行文から「人生の目的」、「歌いながら夜を往け」まであって全くジャンルがわからない。かなり安くてこのチーズトーストは450円、チーズがたっぷりで美味しかった。なんとケーキセットが650円らしい。

マスカットの皮が歯を磨くまでずっと口の上に張り付いていて気持ち悪かった。

いよいよ美術館に入った。金沢21世紀美術館はかのスイミングプールのある場所である。中には予約がないと入れないのでこの日は入れなかった。この作品が有名だからか、観光地にあるからか、かなり写真スポットと化していてそこかしこに作品を碌に見ず自分たちの写真を撮る人たちが見受けられた。私は醜いプライドが邪魔してそんなこともできなかったが、芸術を分かっているかどうかで言えば彼らと大差無いに違いないので非難する気にはなれない。

展示は結構面白かった。フェミニズムをテーマにした展示であり、とある作品で最初裸の男女の写真を見て恋人だと思ったのが、年の違うメンバーが増えた写真を見た後には家族にしか見えなくなったのが面白かった。また別の作品では作者本人による解説映像が流れていて、私は解釈は見る人の数だけあるべきと思っているので彼の「鋭いですね」「核心に迫ってきましたね」という言葉があまり気に食わなかったのだが、本人の意図が知れるのはありがたかった。この反応まで織り込み済みで映像を出しているのだとしたら恐ろしい。

青をテーマにした展示もあって、完全に手垢が着きまくったテーマでもうアマチュアのものになったイメージがあったので逆に新鮮に感じた。暗い部屋の壁に穴を掘り、青の塗料で塗りこめると漆黒に見えるという展示が興味深かった。

中に入って遊べる作品の中で大騒ぎしていたら入りたがっている子供に親が「お姉さんたちがいるからね」と言っているのが聞こえてきてシュンとして出ていった。

バスに乗る直前でなんとパスケースをなくしていることに気づいた。そこにはバスの1日乗車券と下宿の鍵と学生証と交通ICと水族館の年パスが入っているのである。一気に青ざめて館内に転がるようにして戻るとスタッフの人が二人で私のパスケースを眺めまわしているところに出くわし、運良くも取り戻すことができた。もし海外だったら確実に二度と貴重品の数々をお目にかかることはできないだろう、本当にここが日本で良かった。

ほっと安心して美術館を出て行ったらちょうど一緒にいた同学年の女子たちが別の体験が作品で遊んでいるところであった。呑気なものである。

金沢駅でお土産を見ようということになり、バラバラに行動した。美術館にいたときもそうだったのだが、各々自分のペースでしたいことがあるときは好き勝手に散らばるのが本当に楽な距離感だった。私はずっとボタンを押すと先に着いたうんちがとんでもない勢いで飛び出すボールペンで遊び、それに飽きたらゲーム機型の輪投げができるおもちゃで遊んでいた。

集合場所に行って料理好きな先輩に彼の買った「ビタミンちくわ」なる名物を見せてもらった。ビタミンちくわがビタミンちくわたる所以が裏に書いてあると思ったらビタミンの効果の説明だけがあり、知りたいことは全く知れなかった。

先輩たちが集合時間になってから次々トイレに行ったり土産を買いに行ったりし、全く戻ってこないので幹事がかなり焦っていた。

帰りの電車ではIELTSの問題集を鞄の上に乗せて他の乗客を威圧しながら帰った。

今日の夕食。ちょうど魚にも飽きて肉が食べたいねと話していた時の肉だったので余りにも完璧だった。なんと蓋がしてある皿は両方とも肉なのである。私がこの二日で様々なものを気管に詰まらせていたので「誤嚥で死なないでね」と心配された。「今糖尿病と誤嚥でレースしてる」と答えておいた。

箸袋の裏におしょべぶしなるものの歌詞が書かれている。おしょべナァーという歌い出しがシュールで、テンションが高まったあまり笑いのツボが子供向けプールよりも浅くなった私たちはずっとゲラゲラ笑っていた。YouTubeで調べたらヒットする動画が一つしかなく、絵も歌も一般人の平均レベルよりかなり下手な動画だったのでさらに笑っていた。

この歌はお末という女性が思いを抑えられず雨の日に屋根伝いに相手の部屋を探し、滑って落ちたことがきっかけで結ばれたという伝説を歌っているらしい。私が彼女の行動の思慮の浅さにドン引きしていたら周りに無粋な人という扱いを受けたが、正直不服である。ちょっとやりそうと言われたが、私は思いが抑えられなくなって理性を失うタイプではない(自分の精神のコントロールにはかなり自信があるくらい)のでそんなことはしない。

メロンが苦手な友達がメロンを譲ってくれた。別にメロンが特段好きなわけではないのだが、高級食品は食べられるうちに食べておこうという貧乏人根性のもとありがたくいただいた。

お風呂に入る前に昨日見つけたネイルが無料で使い放題のカウンターに行こうということになった。この旅館で感動したことTOP3には間違いなく入る。塗りながら高校の話をずっとしていた。私が母校と同期達が好きすぎるあまり懐古厨ぶりを大学の人にも見せつけて引かれていないか心配である

結婚したふりをして遊んだ。フレンチネイルだ!と喜んでいたら先輩にサーモンみたいでおいしそうと言われて心肺停止した。

この日のお風呂はタオルを忘れるわトイレに行きそびれるわメイクを落とし忘れるわでさんざんな目に遭った。思い返せば大富豪で死ぬほど負けたとき今日はきっとその分良いことがあるだろうと思っていたのに、むしろ悪いことが起こっているではないか。受験の時異常に運が良かったツケが一年越しにまわってきたのだと思うことにした。

風呂から上がり、1階でセブンティーンアイスを買って喜んでいたら先輩に北斗七星を見に行かないかと誘われ、冷凍庫に放り込んで出かけた。北極星が完璧な場所にあることに改めて感激していたら4万年ごとに変わっているらしいと教えてもらった。

この日も大部屋に遊びに行ったら先輩が金沢で買ったテストプレイなんてしてないよというゲームをみんなでやっていた。たまにカードの指示の解釈について本気で議論していて面白かった。

ここにきて髭面でやけに渋い恰好の2回生の存在が大ブレイクした。哲学をやっているのがあまりにも見た目通りな上に、どう見ても留年しまくっている4回生にしか見えない。難しそうな哲学書を読んでいる。しかしながら受け答えはかなり天然で、一言話す度どっかんどっかんウケていた。そんなにいかつい見た目をしているのに話しかけられにくくて寂しいらしい。そして起きれないので徹夜すると言ってモンスターを飲んでいた。彼の具体的にはどこがとは言えないのだが明らかに変人で面白い人だという雰囲気に皆惹かれていた。私もたまに変だとは言われるがそんなことに自惚れている時点で彼の足元に及べるわけもないのだ、私なぞ所詮ゴロゴロしてゲラゲラ笑っているだけの人間に過ぎないのだと心の底から思い知らされた。ちなみに成人式には行ったほうがいいと言われたが、そんなところが妙に素直で面白かった。

カードゲームでひとしきり盛り上がった後、数人寝に戻ってしまったので一筆書き縛り絵しりとりが始まった。

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これがその変な2回生が描いた「薪割り」である。こんなの分かるわけがない。サイズを手を示され、生きているか聞いたら下の部分は生きている、上は生きているかわからないと言われ皆混乱の渦に叩き落された。ついには彼が「生きている生きていないの定義については僕もあまり詳しくないんですけど」と言い出す始末である。U磁石の絵で私が磁石と馬蹄が想定できると考えて「物がくっつくのと物にくっつけるの、二つがありますね」と言ったら別の先輩に同意を得られたら、実はその先輩が「管」を想定していたり、私がゴルフの絵をゴミ拾いと思っていたりで楽しかった。

中学のヤンキーの知らん元カノのインスタが日本語ぶっ壊れているし、令和とは思えないほどプリクラがダサいのでいつも見ていると話したら趣味悪いねと言われた。

ようやく寝ようと思ったときはもう3時半であり、皆頭がおかしくなり笑いすぎて胸板まで真っ赤になっている人までいた。

 

サークル旅行1日目

サークルの人々と旅行に行った(サークルとしての合宿ではない)。旅行どころか遠出自体がかなり久しぶりな私は遠足前日の小学生のようになってしまい、結局2時間半しか寝ていない状態で家を後にすることになった。

早めに家を出たので地元のお土産を駅で眺めていたら逆に集合場所に着くのがかなり遅くなってしまった。

途中滋賀のあたりからかなり雪が積もっている地域に入り、真っ白な雪原に皆して大興奮していた。

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伊吹山らしい

途中サービスエリアで降りて昼食にした

女子組は海鮮丼を食べた。カニを本当に数年ぶりに食べて、子供のころはカニが大好きだったのに、気づいたら全く食べなくなっていたことを思い出した。そして蟹味噌を初めて食べた。今まで蟹の排泄物が入っていると思っていて食わず嫌いしていたが、食べてみたら普通に美味しかった。あとで調べたら中腸腺という内臓らしい。イクラも入っていたが、私はイクラを噛んだ後の脂っこくて微妙にしょっぱい液体が口内に満ちるのがそれほど好きではないので何の感情も湧かなかった。世間の人々がイクラをありがたがって大量に食べたがるのはよくわからない。そして何よりもホタテがぷりぷりで最高であった。

蟹のはさみの空洞の中にあった透明な板状の部分を引っ張ってみたらはさみが開いたり閉じたりしたので、動かしながら「コンニチハ!」と言ってみたら皆に腹話術上手と感心されたので腹話術学部の新設を宣言した。

この後東尋坊に行った。バス停に着くなりいまだかつて見たことの無いようなドラえもんが目に飛び込んできた

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両側に顔が描いてあり、反対側の腹には交通安全と書いてある。なぜか頭の上に扇風機の羽が乗っている。今まで見たドラえもんの中で一番好きかもしれない。全員でこのドラえもんの撮影会が始まり、ひとしきり笑った後にここに来た本来の目的を忘れていたことに気づいた。そう、東尋坊を見に来たのである。

意外と観光地化されていて、もし死にに来てもこんな様子を見たら死ぬ気無くすかもしれないと思った。

景色は雄大で太陽の光に反射する海が美しかった。本当に久しぶりに海を見たのでテンションが上がってずっと走ったりジャンプしたりしていた。何か魚がいるのではと思って海岸まで下りて行ったがタイドプールは結構あったのに何もいなかった。

崖の上の方に行って下を覗いたら余りの高さに文字通り足がすくんでしまい、その後はずっと四つん這いで崖下を見ていた。本能で即死を感じた。

こんなに高い崖がむき出しでいたら観光に来た人の中にはふざけていて落ちて死ぬ者もあるだろうと思ったらやはりそうらしい。何か事故があったからこんな看板があるのだろうと思う。

友達がさつまいもアイスを食べていたので分けてもらっていたら、先輩たちもやってきて食べていた。アイスを間違えてお土産と言っている人がいた。

旅館に向かう途中に大きな湖があったので「バイカル湖バイカル湖だ」と言っていたら友達のNが騙されていた。彼女は騙されやすい性格らしく、一方で私はふざけて嘘ばかり言ってしまうのでこれは最悪の組み合わせだということになった。

旅館に着いたと思ったら皆の予想に比べ5倍は豪勢であった。私はそもそも泊まりで出かけるのが大学に入ってからほとんど初めてなので何もわからなかったが、3回生の先輩によるとこんなところ大学生は泊まらないし、3年間で一番良い宿らしい。

テレビがない家で12年間を過ごし、もちろん下宿でもテレビなし、受験期からはろくに祖父母の家にも行っていないので本当に数年ぶりにテレビというものをゆっくり見た。

食事の部屋に行ったらありえないくらい豪華な食事を出されて面食らってしまった。初めてナマコというものを食べた。刺身が氷でできている器に入っていたのも驚いた。

こんなにも甘いエビは初めて食べた。嬉しくて嬉しくて一口何十回も噛んでいたら明らかに食べるスピードがダントツに遅くなっていたので以降少しだけ急いで食べた。

先輩1「俺高校の時年2千冊本借りて史上最多を更新した」という発言を先輩2が「年に千冊」と思うというコントのようなことが起きていた。

食べ終わった後に旅館内を散歩していたら下の階のお土産屋で九谷焼ドラえもんの皿が売られているのを見つけた。ジャイアンの皿はかなり好きである。

お風呂に入ろうとしたら成果が飾られていたので重ねて驚いた。

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お風呂がこれまた広くシャワーが取り外しできて蛇口の湯が押している間だけ出続け、出たところに水飲み場があるなど痒いところまで手が届く仕様であった。湯船も広く他に誰もいない貸し切り状態になっていたので楽しくなって少しだけ泳いでしまった。露天風呂に関しては漫画の中でしか見たことの無いようなザ・露天風呂という感じのところであった。ここで幸せは頂点に達し、走馬灯を見る時はここのシーンが出てくるに違いないと確信した。

寝転がって入れる風呂があったので入ったら体中が最適な温度の液体に包まれる感じに死ぬ!!!!!と感じた。

出たところにマッサージチェアがあったのでずっと乗っていたら下りたときには温泉とマッサージの効果でまるで生まれ変わったかのような気分であった。

風呂から上がり、男子部屋の片方が異常に広いので遊びに行った。確かに広かったが、二つの部屋が繋がっている構造になっており、片方の部屋に人がミチミチに詰まっていてあまり意味がないなと感じた。

皆で人狼をしたが、私があまりにも人狼に慣れていなさすぎるせいで状況把握が全くできないうえに何も喋らずすぐ疑われてしまう。その上頭が悪すぎてみんなの推理がなぜその結論に至るのか全く理解できない。

そのうち大富豪が始まったので意気揚々と参加したら、9人で5戦やって全て下から2番目以内に収まるという無類の弱さを見せつけた。(ビリには3回ほどなった気がする)一度は私の前の3人の最後の一枚の手札がなぜか全員5で私の最後の一枚が4だったので負けるという大富豪史に残る戦いが繰り広げられた。

憐れんだ皆にもう1戦付き合っていただき、見事富豪になったので満足して寝た。

 

嵐山案内日記

昨日の夜、AとTを普段私が寝ている布団で同衾させて私は自分の寝袋で寝ていた。全員別々の寝具で寝る場合のことを考えてTに寝袋とマットを持ってくるように伝えていたが、彼女はマフラー敷けば大丈夫かなと思って持ってこなかったらしく。そんな軽装備でこの寒い早春の夜を超えられるわけがない。Tといい適当な上着で来たAといい皆個々の気候を舐めすぎである。私は仰向けだと寝付けないので狭いマットの上で横向きに寝ていたが、寝ている途中で仰向けになっていたらしく夜中に背中の冷たさで何度か目が覚めた。

二度寝していたら自分がワンダイレクションのメンバーになって何らかのパフォーマンスに出る夢を見た。自分以外は全員イケメンで歌も踊りも上手なのに私だけ不細工でその上なにも練習しておらず、歌ってみたら蚊の鳴くような歌声しか出せなかった。絶望してどうするんだこれとなっていた時に目が覚めた。

今日のAのポニーテール姿がとても可愛かった。Aは綺麗な顔をしているため大体なんでも様になるが、彼女のファッションセンスも私は好きで参考にしたいと思っている。Tも赤いコートがおしゃれであった。赤いコートに対する妙な憧れがあるのだが何故だろう。いつか私も着こなしたい。

二人を私のおすすめのモーニングに連れて行った。ここは桃の香りがする紅茶をポットごと出してくれるという気前の良さでかなり気に入っている。フレンチトーストと一緒に頼むと今日世界一充実した朝を過ごしているのは間違いなく自分だと確信できる。不思議すぎる弓道部の部長、信じられないくらい朗らかに浪人していったお嬢様、ガチでお血筋が凄まじい男子、なぜか漫画でしか見たことないようなヤンキーと付き合っていた優等生などなど同級生の話に花を咲かせていたらモーニングなのにお昼までいてしまった。

Aは京都に来るのが初めてらしいのでぜひとも嵐山を見せなければと思い連れていくことにした。ここで私はまたお得意の貧乏人根性を発揮して自転車を漕いでいくことにした。お高いことで有名な個々のバスに一銭でも落としてなるものか、私の大切な資産を1㎜でも奪われてたまるかの精神である。二人にバスの乗り方を教えてその場を後にし、向かい風にも負けず全速力で漕いでいったらバスなんかよりもよっぽど早く着いてしまいしばらく暇を持て余していた。

キモノフォレストを案内したが、今日はなぜかいつにも増して人が多く落ち着いて見れるような状況ではない。そもそもキモノフォレストの柱単体では大して良い写真は撮れない。これは人間と一緒に取ることを前提に作られた場所なのかと思って少し嫌気がさした。

パフェをまたしても食べた。こんなに頻繁にパフェを食べても良いものかと思ったが、ひそかに推している先輩は昼夜パフェしたことがあると言っていたのでまだ大丈夫だと思う。わらび餅がスライムかと思うほど柔らかく最高に美味しかった。そして夢みたいな量の抹茶アイスがミチミチに詰まっていて幸せそのものであった。しかし、大量のアイスは自転車を必死に漕いだ汗で冷えた体に追い打ちをかけてくる。温かいほうじ茶をたくさん飲んで何とかしようと思ったら、食事中に水分をたくさん摂るAに既にかなり飲まれてしまっていた。私以外はみんなうどんを食べていた。食べている時間以外は写真を撮ったり、窓から見える着物の女性を見て可愛い可愛いと話したりしていた。

Tのお土産を買うのに付き合った。みんなで漬物をたくさん試食した。

人間って他はつるつるなのに一部だけ滅茶苦茶毛が生えるの他の動物から見たら不気味だろうし、わざわざ毛を退化させて服を着ているのキモすぎるという話をした。

竹林の小径を案内した。今日は行楽シーズンではないのでさすがに人が竹より多いということはなかったが、それでも夏よりは沢山観光客が来ていた。竹の成長スピードはかなり速いので近隣住民を苦しめるにはその敷地内に竹を植えるのが一番という話を思い出した。

秋は山が一面に紅葉していてもっと綺麗だったが、冬も十分に風光明媚である。本当はトロッコに乗ったり天龍寺に行ったりもっと散歩を楽しみたかったのだが、そろそろTの新幹線の時間が迫っていたのでもう帰ることになった。私だけまた自転車に乗って先に帰ってのだが、バスを待つ二人の前を通り過ぎる時に「おっ先~」と叫んだら不意打ちを食らったらしくとても驚いていた。

またしても私の方が先に家に着いて二人を待っていたら、二人とも戻ってくるなり荷物を掴んで私に別れを告げ出て行ってしまった。

こうしてたまに人が来てくれると、名所を案内する中で自分も旅行しているような気分になれて楽しい。もっと見せたい場所もあったし、かなり過密スケジュールで二人を連れまわしてしまったので次はのんびり今回行けなかった場所を案内して回りたいと思う。

おしまい。