はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

サークル旅行1日目

サークルの人々と旅行に行った(サークルとしての合宿ではない)。旅行どころか遠出自体がかなり久しぶりな私は遠足前日の小学生のようになってしまい、結局2時間半しか寝ていない状態で家を後にすることになった。

早めに家を出たので地元のお土産を駅で眺めていたら逆に集合場所に着くのがかなり遅くなってしまった。

途中滋賀のあたりからかなり雪が積もっている地域に入り、真っ白な雪原に皆して大興奮していた。

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伊吹山らしい

途中サービスエリアで降りて昼食にした

女子組は海鮮丼を食べた。カニを本当に数年ぶりに食べて、子供のころはカニが大好きだったのに、気づいたら全く食べなくなっていたことを思い出した。そして蟹味噌を初めて食べた。今まで蟹の排泄物が入っていると思っていて食わず嫌いしていたが、食べてみたら普通に美味しかった。あとで調べたら中腸腺という内臓らしい。イクラも入っていたが、私はイクラを噛んだ後の脂っこくて微妙にしょっぱい液体が口内に満ちるのがそれほど好きではないので何の感情も湧かなかった。世間の人々がイクラをありがたがって大量に食べたがるのはよくわからない。そして何よりもホタテがぷりぷりで最高であった。

蟹のはさみの空洞の中にあった透明な板状の部分を引っ張ってみたらはさみが開いたり閉じたりしたので、動かしながら「コンニチハ!」と言ってみたら皆に腹話術上手と感心されたので腹話術学部の新設を宣言した。

この後東尋坊に行った。バス停に着くなりいまだかつて見たことの無いようなドラえもんが目に飛び込んできた

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両側に顔が描いてあり、反対側の腹には交通安全と書いてある。なぜか頭の上に扇風機の羽が乗っている。今まで見たドラえもんの中で一番好きかもしれない。全員でこのドラえもんの撮影会が始まり、ひとしきり笑った後にここに来た本来の目的を忘れていたことに気づいた。そう、東尋坊を見に来たのである。

意外と観光地化されていて、もし死にに来てもこんな様子を見たら死ぬ気無くすかもしれないと思った。

景色は雄大で太陽の光に反射する海が美しかった。本当に久しぶりに海を見たのでテンションが上がってずっと走ったりジャンプしたりしていた。何か魚がいるのではと思って海岸まで下りて行ったがタイドプールは結構あったのに何もいなかった。

崖の上の方に行って下を覗いたら余りの高さに文字通り足がすくんでしまい、その後はずっと四つん這いで崖下を見ていた。本能で即死を感じた。

こんなに高い崖がむき出しでいたら観光に来た人の中にはふざけていて落ちて死ぬ者もあるだろうと思ったらやはりそうらしい。何か事故があったからこんな看板があるのだろうと思う。

友達がさつまいもアイスを食べていたので分けてもらっていたら、先輩たちもやってきて食べていた。アイスを間違えてお土産と言っている人がいた。

旅館に向かう途中に大きな湖があったので「バイカル湖バイカル湖だ」と言っていたら友達のNが騙されていた。彼女は騙されやすい性格らしく、一方で私はふざけて嘘ばかり言ってしまうのでこれは最悪の組み合わせだということになった。

旅館に着いたと思ったら皆の予想に比べ5倍は豪勢であった。私はそもそも泊まりで出かけるのが大学に入ってからほとんど初めてなので何もわからなかったが、3回生の先輩によるとこんなところ大学生は泊まらないし、3年間で一番良い宿らしい。

テレビがない家で12年間を過ごし、もちろん下宿でもテレビなし、受験期からはろくに祖父母の家にも行っていないので本当に数年ぶりにテレビというものをゆっくり見た。

食事の部屋に行ったらありえないくらい豪華な食事を出されて面食らってしまった。初めてナマコというものを食べた。刺身が氷でできている器に入っていたのも驚いた。

こんなにも甘いエビは初めて食べた。嬉しくて嬉しくて一口何十回も噛んでいたら明らかに食べるスピードがダントツに遅くなっていたので以降少しだけ急いで食べた。

先輩1「俺高校の時年2千冊本借りて史上最多を更新した」という発言を先輩2が「年に千冊」と思うというコントのようなことが起きていた。

食べ終わった後に旅館内を散歩していたら下の階のお土産屋で九谷焼ドラえもんの皿が売られているのを見つけた。ジャイアンの皿はかなり好きである。

お風呂に入ろうとしたら成果が飾られていたので重ねて驚いた。

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お風呂がこれまた広くシャワーが取り外しできて蛇口の湯が押している間だけ出続け、出たところに水飲み場があるなど痒いところまで手が届く仕様であった。湯船も広く他に誰もいない貸し切り状態になっていたので楽しくなって少しだけ泳いでしまった。露天風呂に関しては漫画の中でしか見たことの無いようなザ・露天風呂という感じのところであった。ここで幸せは頂点に達し、走馬灯を見る時はここのシーンが出てくるに違いないと確信した。

寝転がって入れる風呂があったので入ったら体中が最適な温度の液体に包まれる感じに死ぬ!!!!!と感じた。

出たところにマッサージチェアがあったのでずっと乗っていたら下りたときには温泉とマッサージの効果でまるで生まれ変わったかのような気分であった。

風呂から上がり、男子部屋の片方が異常に広いので遊びに行った。確かに広かったが、二つの部屋が繋がっている構造になっており、片方の部屋に人がミチミチに詰まっていてあまり意味がないなと感じた。

皆で人狼をしたが、私があまりにも人狼に慣れていなさすぎるせいで状況把握が全くできないうえに何も喋らずすぐ疑われてしまう。その上頭が悪すぎてみんなの推理がなぜその結論に至るのか全く理解できない。

そのうち大富豪が始まったので意気揚々と参加したら、9人で5戦やって全て下から2番目以内に収まるという無類の弱さを見せつけた。(ビリには3回ほどなった気がする)一度は私の前の3人の最後の一枚の手札がなぜか全員5で私の最後の一枚が4だったので負けるという大富豪史に残る戦いが繰り広げられた。

憐れんだ皆にもう1戦付き合っていただき、見事富豪になったので満足して寝た。