はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

大阪の思ひ出

大阪到着

フェリーが楽しくて4時に起きて船内探検を続けようと思っていたのにしっかり熟睡し、到着30分前の船内放送で目が覚めた。悔やしさに地団駄を踏みながら荷詰めと軽い身支度をして最上階のソファで読書をすることにしたらすぐに到着してしまったが、まだ外は暗いし、しばらく船内に入れるようなのでそのまま読書を続行した。朝焼けが見たかったのである。この時読んでいたのは映画を観たことが無いのと生協でセールしていた時に目に入ったという理由で買った時計じかけのオレンジだ(もっとしっかりした理由で本を選べるようになりたい)。最初のアレックスがワルをしている下りで詰まっていたがやっと話が動き出したので楽しく読んでいた。今の私はアレックスのせいで何かあると脳内でほんとハラショーと言ってしまうようになった。

と、このように読書に耽っていたのだがふと顔を上げると朝焼けがもう始まっていた。急いでデッキに飛び出してニコニコしながら右往左往していたら、昨日かっこいいと思った巨大な煙突と朝焼けの組み合わせがほんとハラショーであることに気付いた。

朝焼けも見てしまったことだしと下船して近くの8時に開く喫茶店に向かって歩き出したのだが、この時7時手前であった。

港の景色をエンジョイしながらゆっくりゆっくり歩いたのに、店の近くに着いた時点でまだ7時半であった。仕方ないのでなんかそこにあった公園でゲートボールする老人を背にベンチで読書していたが、さすがに冬至を超えたとはいえ朝早くからそんなことをするようには日本はできていない。何とか耐えたもののかなり限界を超えて寒く、あんまりハラショーではなかった。

茶店は私以外ほとんど地元の常連のお爺さんお婆さんでありなんだか居心地が悪かった。しかし今ここを出ても本当にやることが無く凍死するだけなのでチビチビチビとコーヒーを啜り本が終わるまで居座ってやった。本の終わりが近づくと気が急いてしまって無茶苦茶に読み飛ばしてしまうタイプなのでもう一度読んだ方がいいかもしれない。

 

海遊館

 海遊館に行くのは本当に久しぶりである。小学生のころ何度か行ったが、それ以来な気がする。開館とほぼ同時に入ったのだが、それでも芋を洗うような混雑で辟易した。もう皆も訳が分からなくなってサワガニの水槽に前に長蛇の列を作っていた。サワガニなんてオタク以外そんなに苦労してまで見たいものでもないやろ。声が聞こえると気が散るのでずっと大音量でロックを聴いていた。

私は急いでいなかったので時間をかけて見ようと思っていたが、あまりに混んでいるので疲れてしまって水槽の前に居座ることもできない。昔は生き物オタクな上に子供と言う最強の存在であったため混雑の中水槽の正面を陣取ることも許されたが、20代に突入してもまだそんなことをするわけにはいかない。それくらいの倫理観はある。子供、特にオタクの子供に最大の敬意を払うのは水族館のマナーである。このため全然見れなかった生き物も結構いた。さらに良くなかったのが私がロッカー代をケチってキャリーケースを持ち込んでしまったことであり、このせいで始終「場所取ってすみません…」といかにも申し訳なさそうにしていなければならなかった。唯一の救いは年末のためほぼ全員が家族連れであり、魚に夢中な子供で溢れかえっていてカップルの存在がかき消されていたことだ。一番見たくないのがいかにもお互いにしか興味無さそうな何故来たかわからないカップルなので。大昔に上野動物園のアイアイの檻の前で「気持ち悪ぅぃ」と彼氏に媚びてた女と抱き着かれて喜んでた男のカップル、まだ許していないからな!!!???

いささか興奮してしまったのでとりあえずエトピリカの写真で落ち着きます。1年位前から鳥の雛というものが自分の中で大ブームなのだが、エトピリカの雛ももちろんダントツで可愛い。

存在がありがたい。

海遊館のペンギン水槽はオウサマペンギンとアデリーペンギン、ジェンツーペンギンが同時に見られてなかなか珍しい。やっぱり私の推しはスイカのモデルにもなっているアデリーだなと思った。

海遊館の好きポイントの一つにバンドウイルカでなくカマイルカを展示しているというのがある。この特徴的な模様がかっこいいんだよね。

ジンベエザメも2頭いると大水槽ですら手狭なのではと思ってしまう。

現在イトマキエイが繁殖、妊娠しており世界初のことらしい。

こうやって船の上にプールを作って運ぶというのは初めて知った。

そしてミナミハコフグの稚魚を見れたのがとても良かった。

ガチ恋距離のクエ。

物凄く頭の悪そうなフグ。

アザラシをいろんな角度から見られるようにした水族館は各地にあるがほとんど有効活用できていない中で、海遊館だけは下から見る窓にアザラシがいつも居座っていてファンサービスに余念がない。
このワモンアザラシの赤ちゃんが去年の4月に生まれてミゾレと名付けられたのだが、1回生の本当に友達がいなかった時期に毎日ミゾレの動画を狂ったように見て涙を流していたことがある。

www.youtube.com

www.youtube.com

可愛すぎるので法とかで規制したほうがいい。この世の可愛いと言われるものを全て集めても一滴しか取れないエキス。

このように大変お世話になったミゾレにやっと会うことができた。

奥にいる一回り小さいアザラシが成長したミゾレである。生まれたときは危機的状況で飼育員が母親から引き離して看病し、しばらくたってしまったのでその後も人工保育で育てたらしい。その影響で今でも人間が大好きで大好きで仕方がないという。本当に無事に大きくなれて良かったね。

最後に一番綺麗に撮れたカクレクマノミの写真を貼っておく。

その後も港や天保山公園を散歩したが大したものはなかった。しかしとりあえず絵の参考にできそうな写真は色々撮っておいた。天保山マーケットプレイスもあまりにも観光客向けな雰囲気であまり好きではなかったので早々に退散してしまった。

おしまい。