はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

2022年9月14日の夢

大学の友達数人と中秋の名月を見に関東のどこかのスタバに居座っていた。私が月だと思って一生懸命見ていた方角が全く間違っていて反対側に明るく輝く月があったので皆に馬鹿にされた。もうすぐ帰省するのになぜわざわざ関東まで来たのかと愚痴った。

暇になったので海辺の大きな公園に皆で行った。園内の林の中に小さな沢があり、その上を渡ろうとしたら大量の幼稚園児と道の取り合いになった。園児の一人とじゃんけんした結果私が勝ったので私が渡った。ショッキングピンクで厚底のハイヒールを履いた友達のmが靴を濡らしてしまい悲しんでいた。林を通り過ぎて堤防の向こうに海が見えたところで目が覚めた。

珍しく夜の11時に寝たのに起きたのが10時半だったので怖かった。

 

蚤の市

高校同期のIが近くで合宿があるのでその前に私と遊ぶと言ってやってきた。

私は一緒に喫茶店のモーニングを食べようとしていたのに爆睡してしまい、しびれを切らしたIは行く予定だった店で一人で食べた後私の家までやってきてチャイムを鳴らした。私が爆睡した理由は5時半に就寝したからであるということは火を見るよりも明らかである。

私が玄関先でモーニング食べたかったと地団駄を踏んでいたら「あんまり美味しくなかったよ」と言われたが、そう感じたのはピラフを食べたことが原因ではないかと思う。私は喫茶店のピラフを食べたことはないのだが、両親が良く何の脈絡もなくピラフについて愚痴りだすので地雷メニューだと勝手に思っている。

Iが来ることを想定していなかっため私の部屋の畳んでいない洗濯物と飲み終わったペットボトルで埋め尽くされた惨状はほぼミッケ!の写真であり、Iに曖昧な笑いをされた。※汚部屋ミッケ!本のツイートがバズっていたので申し開きをしておくと、私が最初に自分の部屋をミッケ!に例えたのは件のツイートの数時間前である。

汚部屋にいてもやることが無いためIと一緒に蚤の市に出かけた。最近欲しい雑貨はまず蚤の市で探してしまう。今回のお目当ては冷蔵庫に貼るマグネットとアクセサリーだったのだが、不幸なことにどちらも良いものが無かった。

こうして写真にしてみると日差しが品物の美しさを際立てているように見えるが、実際には猛暑、灼熱地獄、炎天下、生きているだけでも奇跡である。金属でできた物はおろか、ガラス製の物さえ手に取ってみることは厳しく、こんな状況では購買意欲も湧くわけはない。Iは初めてこの蚤の市に来たので面白そうにしていたが、その気持ちさえ暑さで曖昧になっている様子だった。

結局彼女はネックレスを一つ買い、私は何も買わずに近くのスタバに駆け込んだ。ラインギフトを初めて友達に贈る人限定の9割オフクーポンを貰ったことを思い出したのでIにスタバ商品券を贈り、その商品券で自分の飲み物と食べ物を買った。この技で960円分の飲み食いを100円ですることに成功した。一時期タニシの卵だと話題になっていた食べ物があったので迷わずそれを買い、これから生まれてくるはずだったタニシ達の尊い命を犠牲にした。これを食べていたらナウシカ巨神兵オーマに人間の卵を潰させて「自分の愚かさに恐れ慄きます。」とトルメキアのヴ王に語るシーンを思い出した。

Iは1年間休学して世界中を回る予定らしく、突然地図帳を鞄から取り出して旅の計画を語ってくれた。私も首尾よく行ったらIの旅行と同時期に留学に行っているはずであり、向こうで落ち合おうという話になった。

お互いの学生生活と人生の設計について語ったが、二人とも結婚を全く予定に組み込んでいないので果たしてこれで良いのかと悩んだものの、結婚ごときで人生を左右されたくないので私としては別に良いと思う。人生設計の邪魔にならない人と首尾よくいい感じになれたらすればいいと思います。

私の計画としては交換留学に行って英語力を上げると同時に海外での生活に慣れておき、学部にいる間は英語の勉強とGPA向上に徹して院は海外でMBAを取り、あわよくば海外で就職したいと思っている。こうすれば究極日本に戻ってきてMBAの資格を振りかざせばどっかしらには就職できるだろうし、お金を稼ぎたいけど就活が嫌な私はこの結論に達したのである。今はなぜか前期の成績が良くGPAも微増したことが分かったばかりなのでこのように希望に満ち溢れているがいつまでこの状態が続くかは見ものである。最初の関門、交換留学の手続きをまずは頑張らなければならない。

Iの誕生日プレゼントをまだ買っていないという話をしたらさっき売られていたバッグが欲しいと言われたので買ってあげた。予算はまだあったので象の置物も買ってあげたら喜んでいた。

彼女が合宿先に行くので京都駅に向かうと言うのを聞いて私も3月に失くしたICカードを新しく作りに行かなければならないというのを思い出した。今まで銀行口座に紐づけたものの申請をしていたのだが面倒な書類手続きがあまりにも多く数か月停滞させた上、ついには下宿生が持っているはずのない書類まで要求されたので諦めて窓口で作れる簡単なものにしようと思った次第なのである。Iを見送って窓口に行き、「ICカードをください。」と言って金を差し出したら3秒でできてしまったので一体私の半年に渡る苦悩は何だったのかと唖然としてしまった。新しいカードを手にして「ついに関西に魂を売り渡してしまったな」と思い、先代のICカードにうっすらと残っていた高校までの定期券の印字をよく眺めていた懐古厨的には一抹の寂しさを覚えた。

書類手続きを数か月ためたのも交換留学の手続きが一向にできないのも一人暮らしを始めてからかなり顕著になってきた自分の発達障害っぽい部分であり、かなりのストレッサーで損の原因でもあるので何とかして治したい。

ついでに腕時計のベルトが完全に腐っていたので新しいものに変えた。叔母が高校の入学祝で貰ったという数十年物の文字盤のベルトを取り換え取り換え使っているのだが、革製にするとどうしても定期的に腐るので耐えられず金属製にした。大人っぽくて良いと思う。

おしまい。

夢 2022年9月

本当はこの日は高校の先輩でかつ大学同期のsさんと遊びに行く予定だったのだが、sさんのサークルにコロナ感染者が出てしまったらしく中止になってしまった。むしゃくしゃして昼寝をしていたら両親と一緒にルーブル美術館に行く夢を見た。

陽の光差す美しく古い建築の中がパーテーションで仕切られて作家ごとに作品がまとめられており、ゴッホのひまわりとなぜか岸田劉生の麗子像のような絵がたくさん飾られていた。透明の小さなプラスチックの額に入ったひまわりのガチャガチャがあり、母と大抵こういうグッズはちょっとダサいのだけれどもこれはいいねと会話した記憶がある。ミュージアムショップも可愛く独創的なグッズが溢れていて楽しかった。

その後教会を見に行った。外からしか見なかったのだが、訳の分からないごちゃごちゃした巨大なオブジェで教会の前が溢れかえっていた。その中の一つについて家族で話していたのだが、それは蜘蛛の形をしていてちょうど六本木ヒルズの前の銀色の蜘蛛によく似ていた。

明日もまだまだ観光が残っており、私はわくわくして母とスーパーで買い物をしていた。母はキウイを買っていたのだが、なぜか夢の中ではキウイは「ソル」と呼ばれていた。

知り合いが皆して海外に行っており彼らにほんの少しの嫉妬を覚えていた私は、これで私の夏休みも充実したと欣喜雀躍していたのだが、次の瞬間に玄関のチャイムの音に起こされた。「何!?」と思ってインターホンを覗くと知らない人がこちらをのぞき込んでおり、その1秒後に立ち去って行った。最初は「怖…」と思っていたのだが、すぐに「幸せな夢から覚ましやがって😡許せない」という気持ちに変わりそのまま1日中憤慨していた。

9月に入ってからの近況

今日の夢は

サークル合宿の参加予定人数がなぜか8人から20人に増えて騒ぎになる

クラスメイトと話しているとき私が三条とか四条のあたりは自転車で散歩してもつまらないと発言し、そのことを謝罪させられる

の二本立てでした

美術館に行ったのだが、こういう愚直に動物をかたどったものがやはり好きだと感じた。最近の自分は描きたいものが見つからず少し迷走していたが、初心に戻って動物の魅力を描こうと思う。

 

3日ほど貴重な大学生の夏休みを消費して引きこもり進撃の巨人一気観に励んでいた。昔ツタヤで漫画を少しずつ借りては家族で読んでいたがおおかた忘れていたので1から観たら、いやはやかなり時間を取られた。あまりに息をつかせる間もなく次々最悪なことが起こるのでびっくりしてしまった。好きなキャラはピーク。もう残すは未放送の6期のみなので早くしてほしい。

その後友達の家でプレステを借りてRPGをやっていたのだが、脳が進撃の巨人に侵されすぎてそのゲームのノリでは絶対生まれないような地獄を勝手に予想してはビクビクしていた。(主人公一行が捕まった仲間を助けに行く一方で協力者が隠れ家を敵から守るという流れのとき、協力者側は呆気なく全滅し主人公達も本当にどうしようもない八方塞がりになり敵も味方もわからないほどの壊滅的状況になると想像したが別にそんなことはなかった。)このゲーム、夜しかない雪国にレタスが生えている(それ以外にも普通に植物は生きている)のだが、ついに植物は葉緑体に別れを告げることに成功したのだろうか。農学部の友達もそんなレタスは知らないそうだ。

ヴィンランド・サガの主人公トルフィンを落書きした。「ヴィンランド」に行くというのが本題なのに前半十数巻分トルフィンが復讐に狂ったり虚脱状態になったりしてほとんど誰もヴィンランドの話をしない上、トルフィンが途中完全に脇役になったりして面白い。来年から始まるアニメ2期楽しみ。1期アマプラで観れますのでぜひ。

 

文化的なる一日

東京にて高校同期mととても楽しい一日を過ごしたのだが、なかなか書く時間が取れなかったので今思い出してみようと思う。

モーニング

この日私はmと神田の高山珈琲で朝っぱらからケーキを食べようということになっていた。意気揚々と喫茶店まで歩くとなんとmはいないし店は休業中ではないか。彼女は店が閉まっているのを見て駅まで戻ってしまったらしい。せっかく神田で降りたのだからということで別の喫茶店に入ってモーニングを食べた。

ボストン美術館

そして上野に行って東京都美術館で企画展の芸術×力 ボストン美術館展を見た。前日二人で東京の展覧会をざっとチェックしたところ一番面白そうだったのがこれなのである。権力と芸術の力の関係に焦点を絞ってボストン美術館の所蔵品を公開する展示らしい。

入ったところにあるホルス神のレリーフを見ていたら音声ガイドのイヤホンを付けた小学生くらいの男の子が駆け寄ってきて後ろを歩く両親の方を振り向き「ホルス神ってハヤブサなんだよ」と言い、説明版を読んで「ほらやっぱり」と嬉しそうに続けた。夏休みに美術館に連れてきて音声ガイドを借りてくれる親と知識豊かに美術館を楽しむ子供を見て彼の前に広がる明るき未来を想像した私はニコニコした。恵まれた家庭で恵まれた資質を持つ子供ってやはり最高だと思う。

南宋で描かれた龍虎図の説明に、「中国では龍を陽、虎を陰とする」との内容があった。陰キャ陽キャなんて概念にこだわってしまうときも「私は虎だから、彼は龍だから」と言えば少しは素敵になるのではないだろうか。

清の乾隆帝の服、龍袍には12個の皇帝の象徴が刺繍されているらしいのでmと二人でショーケースの周りをぐるぐる回って数えてみたが全てを見つけることはできなかった。この中で恐らく象徴の一つであり私の興味を引いたのが二つのガラスの器に猿のようなものが入っているという意匠である。調べてみるとこれは二つの生贄用の器に虎と猿が入っており勇気と知恵を象徴するとのことである。

十二章~中国文様~ - いわの美術のお役立ち情報

Twelve Ornaments - Wikipedia

19世紀に描かれた「灰色の枢機卿」はルイ13世の宰相リシュリューの最大の助言役となっていたフランソワ・ルクレール・デュ・トランブレーに貴族達がおもねる様子の絵である。彼以降、裏で物事を牛耳っている人をフランスでは灰色の枢機卿と言うらしい。

mは韃靼人朝貢絵図を見て韃靼という名前が好きだとしきりに言っていた。あとは、デューラーのマクシミリアン1世の凱旋車に描かれた謎の線は何だろうと思ったら皇帝の徳を讃え皇帝の勝利の根拠と意義を説明する文を添える葉らしい。

皇帝マクシミリアンの凱旋 文化遺産オンライン

そして18世紀イタリアで製作されたギターの穴の中の装飾の細かさに二人して驚嘆した。

いくつかジュエリーも展示されていたのだが、至上の宝石を惜しげもなく使っているものの輝きは別格だった。もちろん照明も良いのだろうが、ダイヤモンドを数十個もあしらったネックレスの放つ光は通路の反対側にいてもはっきりと見えた。貧乏人の私はダイヤモンドがこんなにも虹色に輝くなんて知らなかったのだが、この時宝石の国のダイヤの髪が虹色である理由が分かった。母はいつも自分の手に入るかどうかは別として良いものを見ることは確実に自分の財産になると言っていて、私はこの時彼女のこの言葉を思い出した。(帰宅して彼女にジュエリーの美しさを語ったらまた同じことを言っていた。)

展覧会の目玉とされていたのが吉備大臣入唐絵巻であり、当時の日本人の中国に対する嫉妬と憧れの混ざった複雑な感情が感じられるものだったのだが、これを見て私たちは捧腹絶倒してしまった。まず絵がとてもかわいい。吉備真備はまあるい顔に頬がかすかにピンク色で頭身もかわいい。

そのストーリーとしては、遣唐使として唐に渡った吉備真備がそのあまりの才能を危険視した現地の人々により一度入ったら出られないという塔に閉じ込められてしまうというものである。設置した意味がないくらいに、というか書いた人の頭はこんがらがらなかったのかと思うくらいに急な階段が生えている高床の館に閉じ込められた吉備真備のもとに鬼が現れるのだが、この鬼の正体は故郷の土を踏まずして死んだ阿倍仲麻呂である。阿倍仲麻呂は飛行の術を使って吉備真備を連れ出し皇帝が真備に難題を出して困らせようとしていること、その難題とは文選の内容を問うことであるということを見せて知らせる。この時点で塔からは出られていないか…?予めお題を知っていた真備は難題にすらすら答え高官たちを驚かせる。次に中国人たちは真備に囲碁の勝負を持ち掛けようとする。阿倍仲麻呂はこれを真備に告げ、囲碁のルールを知らなかった真備は天井の格子を碁盤に見立て脳内シミュレーションして練習する(????)。勝負本番、窮地に陥った真備は碁石を一つ飲み込んで戦況を変え辛勝。碁石が足りないことを訝しまれ下剤を飲まされるも超能力で碁石を体内に留め体裁を守りましたとさ(??????)。それは勝利とは言わなくないか…?こんな荒唐無稽な話で当時の日本人は中国へのコンプレックスを満たせたのか…?す、全てが滅茶苦茶すぎる。

ミュージアムショップでmの好きそうな羽ペンセットを見つけて報告したらやはり気に入ったらしく買っていた。私はと言えば飛行する真備と仲麻呂のタオルハンカチがあまりに可愛く危うく買うところであったがもうお金が無いので何とか踏みとどまり、部屋に飾ろうと思って灰色の枢機卿のポストカードだけを買った。ポストカードは安いし、小さな絵を持ち帰るようなものだし、部屋に飾っておけばいつでも美術館に行った日のことを思い出せてお土産としては最適解ではないかと思っている。この解にたどり着くまで長かった。mは色々なポストカードを張り替えて自室に企画展を開いているらしく、さすがの良い発想だ。

美術館に行くと何時間も立ちっぱなしな上に目も脳も回転させるので命を削って見ているようなものであり、毎回凄まじく疲れる。展示室を出てすぐに二人で呆然とベンチに座ってしまった。誰ですか、美術館をゆったりスポットみたいな扱いし始めたのは。

巨大パフェ

疲れたので喫茶店に行こうということになり、mとアメ横を抜けていった。美術館や博物館の集まった文化の薫り高い場所から少し歩くだけでとても日本とは思えないようなごみごみした場所に出るので毎回不思議な気持ちになる。

東京は条例でこういう喫茶店でも煙草を吸うのは良くないということになっているらしく、非喫煙者としては助かる。京都の純喫茶はいつ行っても頭が痛くなってかなわんのだ。

でっっっっか!

美術館で疲れた頭にはやはり甘いものである、ということでパフェを頼んだらべらぼうに大きいのを出された。最初は美味しい美味しい幸せだ幸せだと言いながら食べていたが段々口の中がキンキンに冷え、途中から事あるごとに「ハアハア…ちょっと休み……」と言って天を仰いでいた。これで3か月分くらいのパフェ欲とクリーム欲を満たせたと思う。そしてかなり苦労したのにいつかまた食べたくなって行ってしまう気がする。

上野はいくら周っても周りきれない。いつかこの近くに1週間くらい泊まってひたすら美術館と博物館めぐりをするのが夢である。東京を離れてしまって残念だったことの一つは間違いなく、受験を終え展覧会に行く余裕ができたのにここに通えなくなってしまったということであろう。

神保町

ここまで来たら神保町にも行きたいということで神保町に行ったが、もう夕方だったので本屋はもうかなり閉まりかけていた。

mは作家にも詳しく、色々な本棚を見てはああだこうだ言っていたが恥ずかしながら私は全然知らないものばかりであった。しかし、彼女のおかげで気になるものに色々と出会えた。特に鹿島茂が気になるので今度読んでみようと思う。考えてみれば私は素敵な本や面白い本を読みたいという気持ちよりもとにかく文章を目に入れて半分修行のような読書をしたいと思ってしまうので碌に調べもせずに適当にその辺のものを闇雲に読んでしまっている。この前もそれで母に少しはジャンルを絞ったらどうだと言われたのだ。修行読書が好きなので受験勉強の合間合間に1年かけてドグラ・マグラを読んだ時にはただ「チャカポコチャカポコ」と数十ページに渡って書かれた箇所を一切飛ばさずに普通に読んだ。

私もmも常日頃から青木まりこ現象に悩まされている身、mに至っては便秘解消のために本屋に行っているくらいである。二人揃って猛烈にトイレに行きたくなってしまい、我先にと近くの大きな本屋のトイレに駆け込み二人揃って快便をして出てきた。

古い映画のポスターやチラシが安く売られている店で何か部屋に貼るものが無いかと探していたらAKIRAのチラシを見つけたのでこれを買って帰った。

今日買ったポストカードとチラシで我が下宿の壁がますます賑やかになること間違いなし。

御茶ノ水まで散歩して帰ったのだが、今までここにはほとんど模試でしか来たことが無かったので家路に着くと模試終わりの疲れと絶望を思い出して今更憂鬱になった。

家に帰って両親に純喫茶に行ったという話をしたら二人とも未だにその言葉が生き残っていることに心底驚いていたのだが、そんなに腰を抜かすことなのだろうか。

mとはこうして思う存分文化的な遊びができるので大好きだ。彼女はどんなものにも素敵ポイントを見出すし、私の感性を否定することもないのがさらに好きだ。また日本に帰ってきたら絶対遊びに出かけたい。

おしまい。

 

 

 

 

親族の京都旅行②

お寝坊

今日はタクシーを手配して母と祖父母と一緒に京都のあちこちを周る日である。母から家の近くのバス停まで来るように言われていたのに寝ぼけていたのとやることがたくさんあったのとで全然遅刻してしまい、しびれを切らした母がタクシーの運転手Oさんに頼んで私の家の前に来てしまった。そして私は乗るなりOさんと祖父母に平謝りする羽目になった。早起きは三文の徳というより寝坊は三文の損とかにした方が良いと思う。

三千院

私達は大原の三千院に向かった。

Oさんが私も知らなかった京都のことを沢山教えてくれた。三千院比叡山延暦寺と関わりの深い場所で延暦寺第18代和尚の元三大師が祀られている場所があったのだが、この人はおみくじの祖であるらしい。角の生えた姿で描かれ魔よけのご利益があるとされている。また、1月3日に亡くなったのでこう呼ばれているらしい。

最も綺麗と言われる玉座付近からの景色。実物はもっと美しかった。

極楽の様子を再現したと言われる舟底天井の御堂も面白かった。わらべ地蔵のところで祖母に「(私)ちゃんもわらべなんだから一緒に写真撮ったらどう?」と言われたが19歳はわらべには含まれない思う。寄付を集めて小さな観音像を8万4千体ほど並べるプロジェクトをやっているらしい。

景色の綺麗な場所でとろろ蕎麦を食べた。母は食わず嫌いしていたにしん蕎麦を食べ、思ったより美味しかったので喜んでいた。

宝泉院

宝泉院で樹齢700年の松を見ながらお茶とお菓子を頂いた。

これは水琴窟というものであるが、床から生えている竹筒に耳を近づけるとこの水が床下に置いてある甕の上に流れ落ちて音楽のような音を立てているのを聞けるという代物である。

金閣

この後金閣寺に行ったが、既に行ったことがある場所な上に一歩歩くごとに集合写真を撮っているのではないかと思うほどの頻度で写真を撮らされたので辟易した。そういうわけで自分で撮った写真が無いので1年前の写真でも見てください。

嵐山

さらに嵐山で天龍寺の庭園と竹林を見た。これまた私の良く知っている場所なので大した写真が残っていない。Oさんが鯛茶漬けが美味しい店があると教えてくださったので今度友達が泊りに来た時に連れていきたいと思う。あと梅干し専門店で一粒1,080円もする超高級梅干しを見て母と二人して目を疑った。

最後に御金神社で高給取りになれるように祈りを捧げた。

漫画と夕食

Oさんにホテルまで連れて行ってもらい、私は夕食の時間までロビーでずっと読みたかったチェンソーマンを読んでのんびりと過ごした。チェンソーマンは評判通りそれはもう面白かったし、常に話しかけてくる親族達から解放されて心休まるひと時であった。

夕食は鱧尽くしだった。

全て美味しかったのだが個人的には茄子の煮びたしが美味しくて驚いた。そして鱧の南蛮漬けもかなり良かった。普段あまり好きではないものが美味しいと意表を突かれて心に残るのだと思う。

母、祖母喧嘩

読みたかった漫画も読めて美味しい夕食も頂いて幸せな気持ちになっていたら、祖母がご飯をおかわりしておいてデザートの西瓜を残した件に関して母がダイエットはどうしたのか指摘したことが発端で喧嘩が勃発してしまった。祖母は過ぎたことをぐちぐち言うなと文句を言い、母は医者にもいつも言われていることだろうと言い返し、それに祖母は健康に生んでやったのにと相当に頓珍漢な返しをし始めた。私はよそ行き用人格ベルモット・キャロルで「健康に生んでもらえたからお母さんはおばあちゃんに長生きしてほしいと思っているのよ」と仲裁してみた。

祖母は私は優しいと喜んでくれたが、「そんなの上辺の態度に過ぎないんだよあ…。」と思いながら聞いていた。そして彼女はそこでまた母と私を比較し始めた。叔母が「それは子供が親の鏡になっているということではないか」とこぼし、その真偽はさておきあまりの辛辣さに母と私は吹き出してしまった。

かなり耐えられなくなってトイレに行き、ずっとベルモット・キャロルでいるのも辛いものがあるなあと思いながら戻ると二人はまだ喧嘩している。母は怒りを抑えきれなくなって手元でおしぼりをビリビリに引き裂いており、叔母とジェスチャーでこれめっちゃ面白いということを伝え合った。これは母の悪いところであるが、彼女は今後の旅を投げ出したいとほのめかし始め、その一方で祖母は半分母の人格否定のようなことを言っている。

流石に今回の件は母に軍配が上がると思ったのだが、私まで祖母を責め始めると袋叩きの構図になってしまって平和な旅が台無しである。もうベルモット・キャロルも限界だと思った頃、従兄弟がいなくなっていることに気づいて彼の行方を問うとロビーで漫画を読んでいるらしい。これはチャンスとばかりに「私も漫画読んでくる!」と逃げるようにしてレストランを飛び出し、黒子のバスケを読む従兄弟の隣でチェンソーマンの続きを読む幸せな時間を再び手に入れられた。

食事が終わったらしくレストランから出てきた母はげっそりとした顔で私の肩を掴み「私毒親育ちなのよ。毒親の負の連鎖にあなたを巻き込んでしまったかは自分ではわからないけれどとにかく私は毒親育ちなのよ。」と耳打ちしてくる。母が自分のことを毒親だった可能性があると思っていたことで彼女の自覚のない狂気に翻弄されてきた私は少し救われた気がしたが、それはそれとしてベルモット・キャロルと薄暗い感情を共有することはできないのだ。だって彼女はそんなもの一つも感じたことない(という設定な)のだから。残酷だと思いながら「ベルモット・キャロルには何も言えない」と伝えると母はその人格を少し分けてくれと頼んできたが、自分で作り出すしかないので突き放すことしかできなかった。

この一件で私も疲れが噴き出し、皆が私の下宿を見に来た時も薄い反応しかできなかった。丸二日もベルモット・キャロルは活動できないのだ。あと、来客に備えて挿しておいたリンドウに誰も反応してくれなかったのが少し、少しだけ悲しかったです。

かなりだるいこともあったが、久しぶりに親族達に会えて良かったし、行ったことの無い京都の名所を知れたり、1人では食べられないような食事にありつけたりできたので楽しかった。母にはまた父と一緒に来て彼女の独特なセンスでコアな京都を楽しみ、私のお気に入りの漫画を読んで欲しいと思う。

そしてこれを書いていて気付いたのだが、ベルモット・キャロルと私は自分が思っていた以上に分離していたようだ。

おしまい。

親族の京都旅行①

朝っぱらからトラブル

祖父母と母、叔母、従兄弟が旅行しに来るらしいのでついていけば良い食事にありつけるかもしれないという魂胆のもと色々なタスクをこなしていた私。この朝私は彼らが下宿に来ることに備えて部屋を片付けた上、ずっとためていた絵を2枚も徹夜で描き上げ6時ごろにやっと就寝して爆睡していた。8時台に目が覚めて携帯を覗くと母からの着信がある。

私「むにゃむにゃ…今起きました。何?」

母「あらごめんね、私今新横浜にいて…おじいちゃんが迷子で!!…遅れていて!!!

 なんとかかんとか!!!!!」

なにやら複雑な状況になって母と祖父が遅れているらしいがこっちは寝ぼけているし母も慌てているしで2割くらいしか理解できない。とにかく予約していたなんだか良いランチにこのままだと2人間に合わずキャンセル料が全額取られるがそれはあまりにもったいないので私の友達を2人ほど呼んで来いとのご指示である。

そんなこと言われても夏休みの大学生なんて帰省か旅行かバイトか寝坊の4択なんだから急には見つからんやろ…。でももったいないしとりあえず親しい人にラインしてみるか…というわけで適当にラインを乱れ打ちしていたが、ここで私は親しい友達が少なすぎるという現実に向き合う羽目になった。

なんとか連絡がついた人は全員予定が合わず、ストーリーで呼びかけてみても私の人脈では当然連絡は来ない。どうするんだこれ…と頭を抱えていたら母から再び電話があり

母「間に合いそうだからお友達にキャンセルの連絡して!」

とのことである。人なんて見つかっていなかったのだからちょうど良かった。事情を話していた友達も良かった良かったと言ってくれた。

何とかなるらしいので私は集合場所である貴船への電車に乗り、道中でベルモット・キャロルをたたき起こした。ベルモット・キャロルとは私が大人を相手にするときの人格で成績優秀だが謙虚、優しくてきぱきとして溌剌とした完璧な優等生という設定のもと動かしている。名前は高校時代からの親友が付けてくれた。

何だか良いランチというのは貴船の川床で懐石を頂くということらしい。料亭の席に着くと母だけが少し遅れると言われたが、私は勝手に祖父が東京駅で迷子になり彼を探していた母と揃って遅れたものだとばかり思っていたので叔母にどういうことか詳しく聞いた。話によると、

祖父と祖母が地元の駅ではぐれる→祖父は独断で新幹線に乗り勝手に京都に着く→母はその間祖父を東京で探している→とりあえず京都に向かった叔母達が京都で祖父を発見

という流れらしい。地元ではぐれるとはどういうこっちゃ。毎回そうなのだがこの時点で私は完全に祖父母についていけなくなった。

盛大なる誤字

祖父母が私の誕生日祝いも兼ねてお小遣いを渡してくれたのだが、地元銀行の封筒ににじんだ筆ペンで書かれた字を見たところなんと盛大に私の漢字を誤字っているではないか。私の名前の一文字が「邪」という文字に入れ替わっている。もしかして私のお小遣いではないのかな。流石の私の両親でもそんな悪そうな名前は付けない。やっぱりついていけないわ…。

ハッピーランチ

川床は本当に涼しく素敵な場所で料理も美味しく幸せな気分になった。

見よ、この怒涛の一品ずつ撮った写真を。

従兄弟クソガキ化

子供用の料理を食べていた従兄弟が私に大きな海老天をくれ、その代わりに皆の素麺を3人前分くらい集めて食べていたが海老天より素麺が好きとはけったいな小学生もいたものである。彼のことは生まれた頃から可愛がっているのだが、久しぶりに会ってみたら身長は伸び、親戚には全然口をきいてくれず行儀も悪い典型的な小学生男子になっていた。私もそのくらいの頃は行儀のぎの字も考えていなかったのであまり責められないが。

祖母が「後ろのアベックも私達と同じもの食べているね」と話しかけてきたがなんと答えれば良いのか分からない話題な上にアベックの意味がいまいちわからない。状況的に恐らくカップルのことだろう。(フランス語でwithという意味でバブルのころにはやった言葉らしい。)とりあえず「そうね、アハハ!」と返しておいた。

鞍馬寺

食事を終えた私達は鞍馬寺に行くことにした。電車に乗っていくのだが、私は3月頃に交通ICを失くし今日まで新しいものを作っていないということを親に黙っているのでカードを下宿に忘れてきたと必死に主張したところ首尾よく信じてもらうことに成功した。

初めて来たが鞍馬の駅はとっても良い所。

ケーブルカーで登りさらに階段を少し登ったところに本堂があるので足が悪い祖父母はケーブルカーの駅のベンチで待ち、私、母、叔母、従兄弟だけでお参りに行った。

眺めが良い。

母がこのトラをロールパンみたいと言って気に入っていた。

叔母と従兄弟は山道を下ると言っていたので別れ、駅に戻っていくと祖父がいない。また迷子になったのかよ。祖母に聞いてみると勝手にどこかに行ったと主張している。母が通りがかりに人に聞いてみても皆見ていないと答え、皆で必死になって探していると最終のケーブルカーが出発する直前に叔母から祖父を捕獲したとの連絡があった。

祖父はトイレに行こうとして見当たらずかなり上の方まで上って行ってしまったらしい。それを聞いた祖母が腹を立ててふもとのケーブルカーの駅まで下りてくれば良かったじゃないかと食ってかかった。そんなことしたらますます迷子になったはずだと祖母に言っても聞く耳を持たず物凄い剣幕で言い合いを始めた。母も私も最初は何とか仲裁しようとしていたが途中で完全に諦め「あのお店素敵」「牛若餅って何だろう」「美味しそうね」と会話し始めた。

突然母が「尾行されている!」と叫んだので何事かと思って振り向くと別ルートで下山していた従兄弟と叔母が物陰から飛び出してきた。このショックで祖母と祖父の喧嘩はとりあえず収まり、街中に戻って大学を案内した。

大学周りさんぽ

大学のグッズを売っているコーナーで祖母がやたらと私に何か買ってくれようとしたが、通っている大学にそんなに興味無いので断った。

母と祖父母が私のバイト先にディナーを食べに行ったが、私は恥ずかしいと言って断ってしまったので叔母と従兄弟と大学周辺をぶらぶらして回った。あちこち連れまわしたが、どこも早くからシャッターを下ろし始めてしまったので大体徒労に終わってしまった。しかしたくさん歩いたおかげでお腹が空いたので、最初は空腹でないと言っていた従兄弟は大盛のパスタをあっという間に平らげてしまった。私は辛いパスタをごちそうになった。辛いものを食べながら大量の水分を取るのが好きなので楽しかった。美味しかった。

ハプニングだらけで疲れたがとりあえず1日目終了である。