はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

免許合宿1日目

夏休みだ!!いざゆかん、長崎へ。免許合宿へ。

本来なら体中が開放感で満ち溢れるはずの状況だが、私はテスト期間の自分の恥ずべき過ごし方と納得のいかない出来のテストのせいでいまいち煮え切らない思いを抱えたまま夜行バスに乗り込んだ。

夜行バスのことは正直舐めていた。東京→京都の時も京都→長野の時もこんなに辛くはなかった。何しろ今回は12時間半拘束されるのだ。試験でほぼ2徹状態だったため寝れるかと思いきや、逆にコンディションが悪すぎて全くである。消灯後はケータイも使えないし頼みの綱のkindleもダメそうである。体育座りしたりカーテンの隙間から外を覗いたりしたが、そんなのは何の気晴らしにもならない。ただひたすらに不愉快であった。これは「移動」ではない、「輸送」である。

永遠にも思えた長旅が終わってバスから放り出され頭も回らないので海を呆然と見て呆然と読書をしていた。

そのまま教習所に連れていかれ朦朧とした状態で適性検査を受けさせられたので絶対点数が悪い自信がある。

何より怖かったのが果たして友達はできるのだろうかということである。中学生のころは基本的に塾の人としか話さず、高校も塾と学校の人としか話していないためおよそ8年同質の人間達のコミュニティに閉じこもっていたので異質な人間と果たして会話できるのだろうかというのは非常に大きな懸念材料だった。

結果、まあまあできた。良かった、本当に。

あと教官にハンドル回しだけは上手いと言われた。車は怖すぎた。私が突然狂って教官が止める間もなく思いっきり踏み込んだら車は教習所を飛び出して行って外を散歩している車椅子の老婆を轢き殺して私達も死んでしまうのだ。

明日からは過去からのタイムトラベラーのふりをして腰を抜かして「て、鉄の牛が走っている…!!」と叫ぼうかな。

宿舎も綺麗だし、友達はできたし、教官も(今のところは)優しいし、良い一日だった。せっかくだから学科の勉強も頑張ろうかな。

おしまい。