はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

若い力を得る

海岸のタイドプールのようなところに膜に包まれた赤ちゃんのようなものが2体入っていた。その横の立て札に「育てるとホムンクルスになります」と書いてあった。私はそのうちの一つを抱えて家まで歩いた。

バイト

短期のバイトで高校の新入生に上履きを売りつけ、若いパワーを吸い取ってきた。しかしせっかく得た力も冷たい雨にすべて奪われてしまった。帰りに農学部の4回生の先輩と話した。

サイゼ

帰りの電車の中でケータイを開いたらIから、今高校同期達が駅前のサイゼに集まっているので私も来ないかという連絡が入っていた。

高校同期だけが人生の活力と化している私は弾丸のように駅を飛び出しサイゼに駆け込んだ。入店とともに予想の6倍近い数の高校同期が目に飛び込んできた。私は汚れていい服装で来いと言われており全身高校ジャージと高校時代の部活の鞄で固めていたのでひとまずその姿を全員に披露した。そして久しぶりに会ったpに聞いた。

私「いつからここにいるの」

p「昨日の夜から」

私「えっ徹夜でここにいるの?」

A「pはふざけてるんだよー」

しかし後にpは別にふざけておらず、「ここ」を京都という意味で使っていたということが判明した。

同じ大学に通っているにも関わらず入学式以来一度も顔を合わせていないsもいた。彼女は森見登美彦を読んでみたいと言っていたのでちょうどその日読み終わって持っていた四畳半王国見聞録を貸した。みんなと話しながらサイゼの注文用紙にずっと蛇の交尾や古代インドの宇宙観やポン・デ・ライオン~闇~の絵を描いていた。

帰り際に北海道に住んでいるwが遊びに行ったら泊めると言ってくれたので喜んで垂直方向に跳ね回った。

Iと二人で家に向かって歩いている途中ヒストリエの話になった。「エウメネスどんどんかっこよくなってるよねー」と言われて「エウメネスってホントかっこいいよね~」と返したらそこにいたはずのIがおらず、私はなぜか道を速足で私を抜こうとしている本当に知らない人に話しかけていた。後ろを振り返るとIが腹を抱えて笑っている。いまだかつてこんなに恥ずかしいことがあっただろうか。穴があったら入りたい気分である。

おしまい。