はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

St.Valentine's Day

部活

部活をした。私は絵を上げているから当然なのだが部の皆にツイッターを特定されている。皆面と向かって「〇〇って名前でツイッターやってるよね」と言ってくるので平気な顔をして「そうですよー」と答えているが、正直毎回回復不能なダメージを心に受けているのでやめてほしい。

健康器具の絵を描いた。よく考えたら今日はバレンタインだったのに健康器具の絵を描いているのは非リアを超えてもはや老人である。私の青春は始まる前に終わった。

Iが勝手に私の家のトイレットペーパーを交換していてその完全なる我が家の住人ぶりに感嘆した。

U-SHOCK

Iが宿泊のお礼にご飯を奢ってくれると言うので出かけた。一緒に洋食を食べた。

ここの洋食屋は大正時代からやっているらしい。ハイカラな店で立地が良く、コスパも良いのに絶妙に閑古鳥が鳴いていて面白かった。私は鴨と九条ねぎのハンバーグを食べた。これは美味しかったがとてつもなく崩れやすくフォークの上であっという間にそぼろになりデミグラスソースに溶けていくのを黙って見ていることしかできなかった。パンがおかわり自由とのことだったので調子に乗ってもう一皿頼みハンバーグの余ったソースに漬けて食べていたらお腹がいっぱいになってしまった。バターが余ったので貧乏性が祟って持って帰ってきてしまった。

デザートはアイスクリームがヨーグルト味で左右のソースの味がそれぞれ違うのが良かった。クリームが固めで古風な感じがした。私達が食べている間に他の客は全員帰り店員達も暇そうにしていたので、そのまま居座りIの高校時代の委員会の話をしたり本を読んだりしていた。

Iの入っていた委員会は今でも仲が良くて楽しそうだ。やはり一緒に大きなプロジェクトを動かすと仲良くなるのだろう。私のいた学級委員会(おそらく母校で最も暇な委員会であり、何もしていなかったせいでほとんどの人は私が3年間学級委員だったことを知らない)とは大違いだ。

やっと店を出たらもう人は来ないと踏んだのか、店員がおそらく終業時間でもないのに店頭の電気を消していて意味が分からなかった。

その後散歩がてら神社に行った、

神社の中を散歩しながら受験期の話をした。受験はもうしたくないがあれほどに目標がはっきりしていたのは楽と言えば楽だったし、もう一度だけで良いから夜まで自習室で勉強して皆でワイワイ帰るあの日々に戻りたい。あと当時のダサすぎる前髪を変えたい。

有名なチョコレート屋の前を通ると翼の絵がいかにもここで写真を撮ってくださいと言わんばかりに壁に描かれていた。「こんないかにも狙っているのは好きじゃない」と言ったらIも同意してくれた。

古着屋に寄って古いアクセサリーを見ていたら例によって青木マリコ現象が起こってしまった。私の場合本だけでなく雑貨でもこれが起こるから困りものだ。散々親に嘲笑われていた謎の現象の名前を教えてくれた母校のクイ研メンバーには本当に感謝している。耐えられなくなったので店を出ざるを得なくなったのが悔しかった。

家に帰って永遠に高校時代の話をしていた。闇が深かったこと、面白かった人のこと、入学して感動したこと、卒業式での先生の言い間違いのこと... Iは大学はもっと凄い場所だと思っていたが期待ほどではなかったと言っていた。確かに私もそうだ。高校入学の時の感動とは比べ物にならないほど薄いが、それは中学と高校の質の差が高校と大学の質の差よりはるかに大きいからではないだろうかと思う。

今Iは私の布団の中で私のおすすめ漫画のシュトヘルを読んでいる。去年の夏に来た時からはまっており、主人公のユルールが格好良いらしい。でも私は永井圭(亜人の主人公)の方が好き。ユルールも好きだけど。

ちなみに誰にもチョコをあげなかった。なぜなら私は博愛主義者だから。

おしまい。