雨だと思っていたのに晴れた
今日は昼前に起きてきて前から行こうと思っていた喫茶店に行った。入ろうとしたら、全席喫煙のため20歳未満立ち入り禁止の表示を見つけたが急いでいて朦朧としていた私はそんなこと知らん！と息巻いて入っていった。なんだかお腹が空いている気がしたので唐揚げ定食を頼んだが思ったほど空腹ではなかったらしく途中で気持ち悪くなった。(店内のタバコの匂いがきつかったのもあると思う)大人しくコーヒーか何かだけにしておけばよかった。
授業で伏見稲荷に植生の観察をしに行った。伏見稲荷大社に行くのは１年以上前友達が本当に全くいなかった頃に授業終わりに自転車で突撃しに行って頂上まで行こうとするもどんどん日が暮れて心細くなって諦めたとき以来である。
先生が植物やキノコについて色々説明してくれたが今それについて沢山書く気力がない。シイの葉の裏には真珠光沢があること(実際に見たが「真珠」は盛りすぎである)、アラカシは葉の先半分以降に鋸歯が出ること、榊の芽は鎌状に曲がることなどなど教えてくれた。
私たちがキノコを探すために参道を外れて森に入っていくとつられたのか何なのか知らないが後ろからついてくるスーツ姿のお兄さんがいた。先生が立ち止まって「じゃあ今から15分くらいキノコを探して採ってきてください」と言ったのを聞いた瞬間引き返していった。先生が食べられるんじゃないかと言ったキノコを友達のEが食べていた。今のところ私の中で彼の死因予想ランキング1位は毒キノコ、2位は遭難である。
あと、何食わぬ顔で私たちに混じって先生の説明を聞いている知らないおばさんもいた。
私は土産物屋の前の猫の背中に蚊がとまって刺そうとするも毛が邪魔で刺せない様子を熱心に観察した。
先生は気難しい感じの人だと思っていたが冷やし飴と狐饅頭を奢ってくれた。そしてEが買ってきた抹茶ラテを先生に勧めて断られていた。彼が食べ物を他人に勧めて断られる流れはもう何度見たかわからない。ちなみに私も断っている。
帰りにEが石清水八幡宮に行こうと言ってきたのでついて行った。先生によると石清水八幡宮は他の森と切り離されて存在しているのでシカの食害が無く林床が豊かなままらしい。石清水八幡宮駅はかつて日雇いの倉庫バイトをしていた時に使っていた駅で、当時の忌まわしい記憶が蘇ってきた。倉庫を30周くらいさせられたなあ、終わったのにバスが全然来なかったなあ、行きのバスに乗るときの憂鬱具合はすごかったなあ、休憩室で社員のおばさん達がほかの社員の文句言ってたなあ…
石清水八幡宮は本殿に行くまでのケーブルカーがあるらしい。そんなに行くのが大変な場所なのかな、徒然草にも本殿に行かずにしたり顔をしている和尚の話があるくらいだし…と思ったが意外とすぐ着いた。登っている途中使いもしないのにパソコンや分厚い本を背負っていたせいでへばってきたらEが鞄を持ってくれた。いつも彼を鞄持ちにしてしまっている気がする。
近くにあった川沿いを歩いていたら草が妙な動きをしていたので何かがいるのかとおもって一生懸命のぞき込んだが何も見えなかった。Eが川に入っていったが結局なにもおらず、彼の足が汚い水でびちょびちょになっただけであった。
帰ってきてモダン焼を食べた。Eが「ポストモダン焼」だのなんだのぶつぶつ言っていておもしろかった。モダン焼は麺が入っているお好み焼きなのだが、これでモダンになれるのだとしたら私は今後ありとあらゆる料理に麺を入れて現代的な人間になろうと思う。ここでキャリアプランの話と都会の進学校の話をした。ご飯を食べ終わったタイミングで私がトイレに行ってしまい、その間に彼が払ってしまったので奢り狙いで席を立つ打算的な女みたいになってしまった。あとから払おうとしたが結局奢られてしまったので今度何か奢ってあげようと思う。
ところで話は変わりますが最近流行っているレースの着物って襦袢みたいでダサいと思いません？
おしまい。
