はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

古着

母がクローゼット整理しているのを後ろから勝手にのぞき込んだら大変可愛い布がちらりと見えた。

私「何それギャワイイイイ」

母「これ?おばあちゃんがくれた。40年以上前のだと思う。私は似合わなかったけど。                   着る?」 

私「着る着る着る着る着る着る着る着る」

こうして私はレトロなワンピースを手に入れたのである。赤いプラスチックを金色の部分が囲んでいるボタンが特に素敵だ。

それはそうとして今の私は寒さに耐えるためにタイツとヒートテックが手放せないのだが、ヒートテックはまず持っている枚数が少ないうえに何年前に買ったかもわからず伸びきってペラペラ、タイツは穴だらけなのを何とか誤魔化して履いているという有様である。タイツとヒートテックを恵んでくれと母に頼み込んだところ、一緒に買いに行くことになった。ユニクロに行って諸々買い込んだらなぜかカップラーメンが貰えたのでこの日の夕食になった。三人で一つのカップラーメンを分け合うというのもあまりに質素な話である。

母に古着屋に連れていかれた。いろいろ試着しまくったが結局スカートとベレー帽しか買わなかった。痩せていたらもっと様々なものを着こなせるので、ちょっとダイエットを頑張らなければ…減量を大成功させて体重をマイナスに突入させ、科学では説明できない存在になりたいのだ。ベレー帽はフランス製のいいものらしく、私にはそれなりに似合ったが、母が被ると完全にその辺の芸術家気取りのおばさんだったので面白かった。愛用しようと思う。母が帰った後も街をぶらぶらして、古着好きな人間はベージュ系とストリート系の2種類しかいないという発見を手土産に帰った。そういえば最近左足の親指の付け根が異常に痛むのだが病院に行った方がいいのだろうか?

おしまい。