はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

観光Sunday

大学の友達と嵐山に行った。嵐山がどこにあるのか良くわかっていなかったら思っていたよりも遠く、メイクもそこそこに大急ぎで家を出る羽目になった。その上忘れ物をして一旦引き返すことになり道中額に汗を浮かべながら自転車を電光石火の速さで飛ばしていった。

友達とも無事合流したものの、まずは人の多さにびっくり仰天した。夏に行った時は本当に人っ子一人おらず、かの竹林でさえ閑古鳥が鳴いていたというのに、何だこの人出はふざけているのか。

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夏の様子。さすがにこれはバグっているとはわかっていたが、行楽シーズンになるとこれほど人が湧き出てくるとは思わなんだ。落ち着いてきたとはいえコロナウイルスがまだ幅を利かせている時代だ、平年ならこれよりさらに多いのだろう。渡月橋を渡るのに何分もかかるし、人込みで1m先も見渡せない。渡月橋の手前に至っては芋を洗うような混雑で、交通整理のおじさんが車道を歩くなと拡声器で怒声を上げている。

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えぐい。キモイ。

とりあえずどこかでごはんを食べようと思ったものの、二人ともどこに何があるのか全く分からずとりあえずひたすら行ったり来たりした。朝ごはんが水だった上に本気のサイクリングを市民に見せつけてきた私はすでに腹ペコ、適当にえいと決めてうどんを食べた。 おいしかった。うどんが出てくる前にお茶を両手で挟んでくるくる回しながら喋っていたら遠心力でお茶が全部飛んで行って今年初めて着た白いニットにべしゃあとかかったが、おいしかったので良しである。

紅葉のシーズン真っ盛りなのだからどこか寺や神社に行きたいねとなったもののどこが良いのか皆目わからないので、適当に検索して出てきた画像が綺麗だった宝厳院にした。

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最近暇さえあれば紅葉ばかり見ている気がするが、今までこんなに紅葉らしい高揚を見たことが無かったので何度見ても楽しいのだ。おそらく人生最高濃度の秋を浴び続けている。もうすぐ浸透圧で体がしぼみそうだ。

散歩してコロッケを食べた。食べ歩きの店あるあるの芸能人に紹介されましたという張り紙が誇らしげに貼ってあって面白かった。これをあるあるだとわかっていながら律儀に客が眺めるのもあるあるだと思うし、面白い。

パフェが食べたくなって必死に店を探したが、嵐山には意外とまともなカフェが少なく万事休してしまった。仕方なくぜんざいを食べたが、ここもとても混雑しており寒空の下かなり待たされた。いざ店に入っても店員はてんてこ舞いの様子で、繁華街や観光地の回転が速い店では絶対にバイトしたくないなと思わせる。

白玉がもちもちでおいしかった。京都は何よりも市街地に迫る山が魅力だ。どう写真を撮っても背景がまずかっこよくなるし、秋は本当に色が変わって素敵。典型的な盆地のため山の手前までずっと平地でめちゃくちゃ歩きやすく、最高だ。やはり国内のナンバーワンの観光地は歴史、地理ともに最高のコンディションなのだ。あとは市が政治をもうちょっとうまくやってくれればな…。

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猫。

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川沿いに散歩していたらテンションが天まで上ってしまった外国人の集団に遭遇した。ツアーの先頭の人は旗をぶんぶん振り回し、「コンニチハアアアア」「コンバンハアアアア」と船に乗っている人々に話しかけ、手を振り返されてキャアアアアアと黄色い歓声を上げていて楽しそうだ。あんなノリで観光できるように私も修行したい。

おしまい。