はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

紅葉に高揚!!!wwwwwwwwwwwwwww

今年からこの町で暮らし始めた一回生たちが一斉に浮足立つ季節、そう紅葉の秋である。私とて例外ではなく、授業が終わるなり自転車に飛び乗って紅葉狩りに向かった。向かう先は東福寺、どこに行けばいいかわからないので「紅葉 おすすめスポット」と調べて出てきたじゃらんのページの一番上に名前が挙がっていた寺である。着くまで坂が多かったのでべらぼうにきつかった。小学生のころ起伏が多い地域に住んでいたためこんな坂よりもずっと急で長い坂を余裕で上り下りしていたことを思い出して死にたくなった。

特別拝観の拝観料の高さに怯み、奥の方の300円で入れる庭をまずは見に行った。

座敷から紅葉が眺められるのはなかなか風情がありませんこと?南北朝時代から続く由緒正しい場所らしいが、日本史弱者なのでよくわからない。中国の南北朝時代のほうがまだわかる。余談だが、高校時代の友達が何度訂正されても南北線のことを南北朝線と呼んでいたなあ。

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昔の飛行士のゴーグルのようなものをつけている仏像があって面白かった。どういうことかわからなかったので自分の中でオーパーツだということにしておいた。

戊辰戦争とか西郷隆盛ゆかりのスポットらしい。紅葉の山に囲まれて歴史に思いを馳せられる場所かと思いきや、背後に小学校があるらしく絶えず子供の叫び声がフルスロットルで聞こえ続けなぜか太鼓の音まで聞こえてきた。

この庭園を出た後、特別拝観地区に入るべきかしばらく考えたが文化活動に払う金だけはケチってはいけないという自分の中での誓いに従って高い拝観料を払うことに決めた。おかげで今、身も懐も寒い。体が寒いのは横着して夏の終わりに使う用の布団でまだ寝ているためだ。料金が高いだけあってもちろん中は息をのむような美しさだった。

頭空っぽで見ていたため書くことが何もない。これらの写真を見ていただければ大体の言いたいことはわかると思う。

東福寺は大きな寺なので周りにもゆかりのある寺や神社が密集している。全部見てやろうと思ってうろうろ歩き回っていると勝林寺という花手水が美しい寺があった。以前散歩をしていて入った寺にも花手水があったのだが周りにゴム製のアヒルと亀が大量に置いてあったために雰囲気が大崩壊しており、初めてちゃんと綺麗な花手水を見れたので嬉しくなった。

こんなことを言うのもおこがましいのだが、蜷川実花さんのような写真が取れて凄い。

目の前で高校生カップルのいちゃつきを見せられて一気に体力が半分以下まで減ったが、老人の集団の「ここの紅葉は清水寺みたいで綺麗ですね」「はははそれじゃこの蕎麦はラーメンみたいでおいしいですねと言うようなものですよ」という会話が面白かったので何とか私の体も耐えきることができた。

帰ってアネクメーネと化していた部屋をエクメーネにして友達と勉強会をし、碌に勉強しないで寝た。まだ紅葉のピークはこれからのようなのでじゃらんのページに勧められるまま行ったことの無い寺社仏閣を巡っていきたい。拝観料は決してケチらないと心に固く決意したので月末には両親に初めての無心をすることになるかもしれない。今からなんと言い訳しようか考えておこう。おしまい。