はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

嗚呼、平穏なる祝日

夢日記

夢を見た日は夢日記をつけていこうと思う。一時期つけていたのだが、その結果明晰夢を見ることができ、夢を操作して空を飛べたのでまたできるようになりたいのである。今日の夢はホテルのエレベーターが舞台であった。母とエレベーターに乗り込むと、私は突然行きたかった大学(現実では通っている大学)に前期日程で好成績で受かるもののそれを蹴ってなぜか後期日程で受かった少しだけ下の大学に入ったことを思い出し、猛烈に後悔し始めた。最初は同情の色を見せていた母も私があまりにも今からでもどうにかして入れないものかと呻き続けるので遂には「何なの!!もう仕方がないでしょう!」と怒り始めた。途中ふわふわの白猫が入ってきてエレベーターの中をありえないスピードで走り回り始めた。白猫が走るのをやめてしばらくすると今度はアザラシの赤ちゃんが乗ってこようとした。それを母と猫はどうにかして阻止しようと入口に大量のタオルやバッグを置き始め、しまいには入口の所に座り込み自らの体をもってアザラシを妨害しようとしていた。私はそんな様子を尻目に相変わらず後悔に苛まれ発狂し続けていた…というところで目が覚め、血の気が引いた状態で自分の身にそんなことは起こっておらず今は通いたかった大学の学生であることを3度くらい脳内で確認した。長年この大学に入ることを切望していた身からするとかなり精神にくる夢だった。

部屋を片付けた

1か月以上にわたる非人間的な生活は私の部屋を完全にアネクメーネにしてしまったので何とかエクメーネに戻そうとした。実をいうとまだ終わっていないのでこんな時間だが日記を書いたら続きをやろうと思う。

眉毛を整えた

眉毛を整えたら平行眉を極めすぎて目の上にマッチ棒をつけているみたいになってしまった。どうせクリスマスまでに恋人は出来ないだろうから、当日は眉毛を引きはがして雪が降る中裸足で売り、七面鳥とか暖かい部屋とかの幻想を見ながら死のうと思う。

駅に行った

用事があったので駅に行った。ついでにこの前届いた靴とスカートの動作確認をした。結果靴のヒールが高いことと前にスリットが入ったタイトスカートで自転車には乗らない方が良いという大発見をした。用事を無事済ませてご機嫌になった私は夜景でも見ようと駅ビルを上がりテラスに出たが当然そこには男女のカッポーしかいなかった。しかもこれも当然のことであるが夜景もTOKYOに比べたらしょぼい。どうやら私は昔六本木ヒルズや赤坂のタワマンから見た夜景を忘れらないらしいが、どう考えてもあれらを超える夜景を見たいならばとりあえず日本を出ていくべきである。どうして前もってこれら二つに気づけなかったかは甚だ疑問である。

でも駅とタワーのデザインはかっこいいから好きだ。カップルを見て嫉妬なぞするフェーズはもうとっくに過ぎているので全く動じずに普通に夜景の写真を撮りまくって颯爽とその場を後にした。私がいなくなった後のテラスはいよいよカップルだけになってさぞ多様性のないつまらない空間になっていたことだろう。そもそ恋人がいたほうが充実しているという通念は本当に何なのだろうか。私は恋人がいないからといって何を悲観し恥じなければならないのだ。恋愛なしでは人生が充実しているとは言えない人たちのことは正直かわいそうと思っているし、少なくとも彼らよりはよっぽど楽しく充実した人生を送れている自信がある。というか恋愛している暇があるなら友情を結ぶ方が費用対効果は高くないですか?世界の老若男女を圧巻する最強コンテンツであるところの恋愛が果たしてそんなに面白いものなのかはぜひとも一度この目で確かめてみたいが。

この階段の上に立ち駅を見下ろすと万能感に浸れるのでお勧めである。この写真に写る赤い橋のようなものの中にも入れるのだが、そこはいよいよ完全なるデートスポットと化していた。自分たちしかいないと思って歌を大声で歌う男とそれに爆笑する女がおり、またタワーが綺麗に見えるところに立って「いい所見つけちゃった」(でも実際には私の方が2秒早くそこを見つけたので偉そうな顔をしないでほしい)という男女がいた。

f:id:hyla26572256:20211104003115j:plain

でも鉄骨がかっこいいからすべてを許した。街もいよいよクリスマスの装いである。私は商業の下僕となってすっかりカップルの日となり果てた日本のクリスマスの思想は大嫌いだが飾りつけの雰囲気は大好きなので複雑な気持ちにさせる季節がいよいよやってきたということになる。テンションが上がってこの辺をうろうろしていたが、ふと気づくと私以外のその場にいる人々は全員よくわからない広告用の小細工を仕掛けていたので帰ろうと決心した。帰りに信号を渡っていたら知らないおじさんに危ないだろ!!といきなりキレられたが、どう考えても信号が変わる直前に急いで飛び出してきた彼のほうが危なかったので私は確固たる信念を持って彼の両眼を見つめ返した。すると彼は面白いほど目をガン開いていたのでちょっとウケた。彼からしたら私も目をガン開いているのが見えたと思う。あとライダースジャケットでカッコよくキメてもその態度じゃあなと思った。とはいえ小心者でコミュ障な私は取り合えず蚊の鳴くような声で「スミマセェン…」と呟き、相手が次の一言を発する前に自転車を飛ばしてその場を去った。

おしまい。