はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

1年間死なないチャレンジ、今年も成功のお知らせ

え!?10月23が何の日か本当に知らないの?10^23だよ?

今日は私の誕生日だったので国を挙げての盛大な祝宴が開かれ、全国民には休みが与えられた。6歳児レベルの精神を一切成長させることなくこんな年になってしまった。私の誕生日はmolの日(10^23)らしいので、理系の皆さんにはぜひお見知りおきいただきたい。この前すごく頭のいい友達(私の友達は揃いも揃って全員すごく頭がいいのだが)が1023って二進法で1111111111だから凄くキリの良い数だねと言っていて、そんなこと言われたのは本当に生まれて初めてだったのとその発想がとっさに出てくる彼女があまりに賢いのでただただ感動するほかなかった。あとツイッターの誕生日機能だが大嘘を書いて2月29日生まれの117歳ということになっているので別に風船は飛ばなかった。そして今日誕生日です!というツイートにFF外からいいねしてくる人はいったい何者なのだろうか。一人もフォロワーが被っていない人からのいいねもあって本当に謎かった。

これが人生の頂点

今日は高校から一緒のkがお祝いを兼ねて遊んでくれるということだったので3時過ぎに寝たせいでまだ眠いところを頑張って起きた。高校で皆から尊い尊いと好かれていた子と3年間クラスが一緒で、大学は地元から離れていたにも関わらず一緒でこうして誕生日を祝ってくれるというのは人生を勝ち上がったというよりほかない。インスタで彼女と仲良くしているところを上げまくって他の高校同期達を煽るのが最近の趣味の一つである。

フォークが無くてどうすればいいのかわからなかったのではしたなくも手づかみでわしわしと食べた。ふわふわしていた。甘かった。

伊藤若冲…推せる

伊藤若冲の展覧会をやっていたので相国寺の美術館に見に行った。伊藤若冲、動物の絵が非常にうまく独特のセンスがあって江戸時代の画家では一番推している。私があまり画家を知らないだけかもしれないが。実家が青物問屋なのもポイント高い。貝や魚や鶏がひたすら密集しているだけの絵を描いたり、襖に数万個のマスを引いた上で描いたり、野菜の並びで涅槃を表現したりなかなか凄味がある。実はこの展示、前期と後期に分かれていて前期も行ったので見るのが2回目のものも結構あったのだが、忘れかけていたのでちょうどよかった。

曲だったら転調してるとこ

この後清水三年坂美術館に行って美術館をはしごしようとしていた。バス代を節約するため自転車で行こうと停めていた所に着いた時のことである。なんと私の自転車が無い。自転車があったところには地面が広がるだけ。一枚の張り紙が冷徹にあるだけだった。「放置自転車撤去の公示 この付近に放置されていた自転車は, 京都市自転車等放置 防止条例第5条の規定により、本市が撤去し, 保管しています。 自転車の所有者等は、下記のとおり引取りの手続を行ってください。」体中から血の気が引いていった。そう、私の愛車はかの悪名高い窃盗団に拐されてしまったのである。してやられた!!!気を付けていたのに!!!今までここに停めていて盗られたことなんかなかったのに!!!!この撤去団、持ち主の目の前で自転車を攫っていくだの駐輪場に停めてあっても正しく置いてないと盗っていくだの素行の悪さでその名を市中に轟かせている。そして返してもらうのには3500円かかる。春から1200円値上がりしたというのもなかなか暴力的な話である。ほんま、ええ商売してはりますなあ。おかげで町はいつも綺麗ですわ。どうもおおきに。にわかには信じられないなら京都市 自転車撤去や自転車窃盗団で調べてみてほしい。私が停めていた所のそばに停めているのにタイミングの問題で運良く撤去を免れた自転車達やピクニックする家族の笑顔、酔っぱらった大学生の笑い声、天高く晴れ渡った空が私の怒りを掻き立てる。断言するが邪魔なところに置いたわけではない。ろくに駐輪場も作らないくせに、運賃あほ高いバスばっか走らせるくせに、どうしろって言うんだ…そんなんだから財政破綻しそうなんだよ!!!ふと、父からのお祝いのメッセージが頭に浮かんだ。

恐らく19(ひとく)とかけている。彼はそういう伝わりにくすぎる言葉遊びが大好きなのだ。最初に見たとき、なんで私が苦労すると端から決めてかかっているんだと思ったが、苦労とはまさにこのことだったのかもしれない。なるほど私は京都市の肥やしになった。父はこのことを予見していたのだ。

その後

kが目の前にいる手前、怒りに任せて応仁の乱を再現したり川辺の木を全部折ったりするわけにはいかない。うーっやられたえーーん程度の表現にとどめ、気を取り直して繁華街のほうに向かった。

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道中、腹に風穴を開けられたルフィがいた。ワンピースのことはよくわからないが、ここまでされたらさすがに死ぬのではなかろうか。首も取れてるし。

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ビルの窓の反射で川が不思議な感じに光っていたのを見て「飛行物体を見た時より」喜ぶkがかわいかった。この後は彼女が気になっていた服を買うのに着いて行ったり、どうしても続きを読みたかった漫画を一冊だけ買ったり比較的穏やかな時間を過ごした。

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人によって好き嫌いはわかれるとは思うが、おすすめの漫画である。時々自転車のことを思い出してはらわたが煮えくり返っていたが。自転車を返してもらうためにえぐい出費をすることが決まった今、購買意欲は限りなく0に近く、まともに商品を見ることもできない。逆にテンションがおかしくなってピアノがうまい人の手の動きを全身で表現したりした。

愛車との感動の再会

彼女と別れた後、私は自転車収容所に向かった。外はすでに暗く、寒い。普通にきつい。場所を調べようとしたら人々の阿鼻叫喚で溢れかえっていて笑った。星は1.4である。

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店じまいをしている錦市場を通り抜け、暗い夜道を延々と歩いてやっと収容所に着き、いざ返してもらおうと思ったら学生証だけでは身分証としては不十分といわれいきなり詰んだ。実家に連絡して写真を送ってもらえと言われ、ラインするもいつもはあんなにすぐ既読がつく両親から一向に反応がない。きっと温かくきれいな家で夕食を食べながら楽しく夫婦の時間を過ごしているのだろうと思うと、寒空の下こんな汚い自転車置き場の隅で親からの連絡を待つ自分がますますみじめに思えてなんだか涙が出そうになった。(実際は二人でスーパーに行っていたらしいが、それでも楽しい団らんであったことに変わりはない。)やっと親と連絡が着いた時、電話の向こうから母の笑い声が聞こえさらに悲しくなった。3500円という大金を失い、自転車を押していたら対応したおじさんに「こんな寒い中すみませんねえ」と言われ、そんなこと言うなら盗るなよ…と思いながら家路についた。父からは判断が甘かったとのお言葉をいただいたが、疲弊しきっていた私には反論して窃盗団の理不尽さを訴える気力もなく、はい…とだけ答えた。長時間薄着で寒いところにいたせいで家に着いてからしばらくは腹痛に見舞われた。まったくとんだ誕プレを頂いたものである。

今日を総括!!!

ちなみにkからもらったプレゼントはとてもいい匂いがした。遊んでくれたk、電話してくれた人々、お祝いのラインをくれた人々、ツイッターで祝ってくれた人々、昨日学校であらかじめおめでとうと言ってくれた人々、皆には感謝しかない。波乱万丈だったけどいい日でした。もう1年死なないチャレンジをしちゃおうと思う。おしまい。