はいら日記

犬の顔にはめるバケツみたいな何かと数千万円するエルメスのバッグばっかり宣伝される

チョコレートvsランニング 世紀の対決!!!

週四で一限のある生活をしている。五限は週三である。皆一限に文句を言っているが私は五限のほうがよっぽど罪が重いと思う。なるほど早起きで三文の得をすることはあるかもしれないが六時過ぎまで拘束されてする得など何一つない。バイトのシフトを入れる時も邪魔だし。高校は四時半に終わっていたので非常にストレスである。

一限に行ったら朝からパレスチナ問題の話を聞かされて気が重くなった。でも目をそらしてはいけないのである。うーん。ユダヤ人に関する話が教授同士で微妙にずれている気がするのだけれど何故だろう、考え方が違うとそうなるのだろうか。

相変わらず一人で学食に行った後、スぺ語のテストがあることをつゆ知らず私はぎりぎりまで貯めていた課題をしていた。友達がたいそういらっしゃる皆さんは喋れるスペースでパソコンをいじるのがお好きらしいが私は誰もしゃべっていないし全員一人のコンセント付きの自習室を推す。

授業開始直前にテストの存在と範囲の広さを友達に聞かされ雷に打たれたかのような衝撃を受け本気で帰宅を検討したが成績には多分関係ないと言われたのでふらふらになりながら出席することにした。教室に入るなり¡Hola!¡Hola!と叫んできた気さくな同学部の男子もテストのことを知らなかったらしく皆でショックを受けた。ただテストはペアでする口頭形式のものだったので何とか体裁を整えることはできた。私のペアの子はまじめに勉強していてスペイン語のことをよく知っており、私の質問にもなんでも答えてくれたが実はとんでもない多浪生らしい。他にもまじめで感心な生徒な元浪人生をたくさん知っているがなぜ彼らが浪人することになったのかはなはだ疑問である。そして文法用語でわかるものが動詞と名詞しかない私がなぜ現役で受かってしまったのだろうか。おかげで教科書の記述が全く分からないのである。

放課後はチョコを食べてしゃべるだけの謎サークルに行った。みんなでお菓子を持ち寄り学食に集まる謎サークルである。ここの同学部の先輩はとんでもなくかわいくてファッションも私の好みだし、イマジナリーフレンドがいておっとりしたしゃべり方をする不思議ちゃんな先輩もいて仲良くなりたいことこの上ない。まだあまり仲良くないので当たり障りのない世間話しかできない自分が憎い。

こうしてお菓子をたらふく食べたのだが私は常日頃から痩せたいと願っている身である。受験期の一番やばい時期からは五キロ痩せたがそれは太りすぎが常識の範囲内になっただけであるという話なのだ。ゆくゆくはマメジカみたいな脚になったり体重をマイナスにして物理的に説明できない存在になったりしたいものである。そこで私はランニングに行くことにした。日が暮れてから走れば日焼けの心配がないのはよいことだが裏路地に入ったりなどの楽しみがなくなる。仕方ないのでとりあえず何かあるだろうと思って祇園まで行った。祇園近くのそれなりに大きな通りを通ったがここはホストクラブや飲み屋、ホテルが多いらしくこの時間になると路地に出てきて店先で突っ立っている人がそこかしこにいた。タバコを吸うためだろうか。勧誘をしているのかもしれない。祇園まで出たらさっきの通りの様子と打って変わって誰もいない。

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人気のない祇園

古い木造建築の甘い匂いがたまにする場所である。ここを走ると与謝野晶子の清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしきという歌が思い出された。恋愛の高揚感を表現しているらしいがそういうことに関して疎いどころの話ではない私には一切わからなかった。もし同時代に生きていてもきっと彼女多は分かり合えないだろう。あと八坂神社の門から眺める夜の祇園は格別なので皆さんもやってみるとよいと思う。

これだけ走ればお菓子を食べまくったことへの贖罪になるだろう。帰ったら洗濯機を回すだけ回してそのまま眠ってしまったので翌朝しわしわの服を見て絶望することになるのであった。それはそうとして友達がこのブログを母親に音読して聞かせているらしくウケた。おしまい。